コーヒーは、ブラック。付け足すとしても、砂糖かミルク。そんなあなた!世界を見渡すと、コーヒーには様々な飲み方が存在します。ミントやレモン、蜂蜜、さらに胡椒まで!ほんの一部ですが、ご紹介します。
レモン入りコーヒー
まずは、手軽なものから。レモンを浮かべたコーヒーはいかがですか?これはカフェ・ナポリターノと呼ばれ、アメリカの若者の間で「夜明けのコーヒー」として流行した飲み方です。レモンの香りが心地よく、コーヒーの渋みが緩和され、すっきりと飲めます。
私はこの飲み方、好きです。しかし、砂糖やミルクを入れると合わなくなってしまうのでご注意。またコーヒーにレモンジュースとソーダ水を注ぐマザグラン・アメリカーノも、熱い季節にはおすすめです。
蜂蜜入りアイスコーヒー
ハニーコールドとも呼ばれます。コーヒーが熱いうちに蜂蜜を入れ溶かします。それをグラスいっぱいに入った氷の中に、流し込む。これだけです。絶対おいしいですよね。
初めは、レンゲやアカシアなどクセのない一般的な蜂蜜で試すのが良いです。慣れてきたら、蜂蜜はいろいろな種類がありますので。いろいろなアレンジを楽しめます。
- 参照記事
- はちみつとコーヒーの相性は意外に合う!その効果・効能と作り方
コーヒーに黒砂糖とシナモン、そしてオレンジの皮を加えて煮る
カフェ・デ・オーヤというメキシコのカフェレシピです。「オーヤ」は素焼きの壷という意味。このコーヒーは、小鍋で水を沸かし、沸騰したら弱火にして、コーヒーの粉、黒砂糖、シナモン・スティック、オレンジの皮を入れて煮込んで作るコーヒーです。まだ試したことはないのですが、どんなコーヒーになるのか、味わってみたいところです。
胡椒入りコーヒー
アラビア諸国では胡椒入りのコーヒーは珍しくない飲み方らしい。例えば、干した胡椒の実を入れるコーヒー。これは特に、モロッコで愛飲されているコーヒーで、作り方は、胡椒、シナモン、ナツメグ、カルダモン、生姜などのスパイスを投入するだけです。
わざわざスパイスを買ってこなくても、ブラックペッパーを入れる飲み方もあります。やり方は、こちらも黒胡椒を入れるだけ。家庭で試すときは、インスタントコーヒーではなく、レギュラーコーヒーで試して下さい。病みつきになるかもです。
- 参照記事
- カルダモンコーヒーとは何か-香辛料を入れたインド式コーヒー
炭酸水で口直ししながら飲むコーヒー
カフェ・シュヴァルツァーといいます。カフェ・バッハのオリジナルドリンクとして知られていて、コーヒーはお湯を1滴ずつゆっくり垂らし、濃〜く抽出するのがポイントです。炭酸水で口直ししながら、この濃いコーヒーを甘いお菓子とともに味わいます。
ウィーンのカフェ文化からヒントを得たとか。少し話はそれますが、ウィーンといえば、ウィンナーコーヒーですね。(ウィンナーコーヒーは、“ウィーン風のコーヒー”という意味。)クリームの甘さとコーヒーの苦さが混じって、優しい味わいを楽しめるコーヒーです。
マリア・テレジア
名前にひかれました!女帝と呼ばれ、それまで女人禁制だったカフェに女性の入店を認めたとされたマリア・テレジアから名前をつけたコーヒーです。
作り方は、オレンジリキュールを加えたコーヒーにクリームを浮かべ、カラフルな砂糖をトッピングします。どこかの温泉街の喫茶店で一度だけ、飲んだことがあります。
紅茶で淹れたコーヒー
香港でよく飲まれている、ユンヨン茶という飲み物です。日本では、コーヒー紅茶と呼ばれることもあります。作り方は、まず紅茶を作り、この紅茶で珈琲を淹れます。砂糖と無糖練乳をたっぷり加えて飲みますが、一体誰がはじめたのでしょうか…。おもしろいコーヒー(お茶?)です。
- 参照記事
- 鴛鴦茶(えんおうちゃ)はコーヒーと紅茶を混ぜた飲み物www
濃縮コーヒー
最後に、逆の発想のものを紹介します。濃縮コーヒーは、エクアドルやペルーで見られる飲み方で、粗挽きの珈琲豆を徹底的に煮出し、ガーゼで漉しとったコーヒーです。これをお湯やミルクに好みの量だけ溶かして飲みます。
コーヒーに足すのではなく、コーヒーを足すのです。これは、国内にはあまり流通しないコーヒー豆を現地の人たちが楽しめるように工夫した結果生まれた飲み方のよう。私たちが連想する濃縮コーヒーは業務用で希釈して飲むとか、牛乳で割って飲むとか、そんなところでしょうか?それとは、少し違いますね。
以上、これでもほんの一部だと思いますが、コーヒーの飲み方は、本当にいろいろあります。こうしてみるとコーヒーは枠にとらわれない、自由な飲み方ができる飲み物ですよね。まずは、ちょい足し感覚で、いつものコーヒーにひと工夫してみてみては、いかがですか?