朝の一杯、仕事前や昼過ぎのブレイクタイムなど様々なシーンで飲まれているコーヒー。現在の日本ではコンビニの次に店舗数が多いと言われているのがコーヒーショップやカフェです。
そしてそのコンビニでも今は本格的なドリップコーヒーを販売していますね。さらに最近は「自宅や職場でも本格的な味を」と数多くのコーヒーメーカーが販売されていて、今やコーヒーは嗜むものから味わいを楽しむものになっています。
カフェラテやカプチーノなどコーヒー豆だけでなく淹れ方ひとつでも楽しみ方は様々、その中でもコーヒーそのものの風味を楽しむならばやっぱりエスプレッソ。エスプレッソは「苦くて飲みづらい」「濃いからカフェインが強い」そんなイメージが強いせいか、コーヒーが本当に好きな方しか飲まないような印象を持たれがちです。
ではそもそもドリップコーヒーとエスプレッソは何が違うのか?その違いについて調べたところ、一般的なドリップは約10gの豆から150~160ccを時間をかけて抽出します。対してエスプレッソは約7~8gの豆から約25ccを短時間で抽出します。
つまりエスプレッソはドリップよりも溶け出した成分の抽出量が多いので濃厚な味わいとなっています。また抽出時間が短いことから溶け出すカフェイン量が少ないため、実はドリップよりカフェイン量は少ないのです。
これまでエスプレッソも含めてカフェラテやカプチーノは専用のマシンが必要だったため「お店で飲むもの」でした。これらを自宅や職場でも淹れられるようにしたからこそ、現在販売されている多くのコーヒーメーカーは人気を博しているのです。そんな中で、世界のショッピングサイトを賑わせた「アスカソ」のコーヒーメーカーを知っていますか?
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アスカソとはどんなコーヒーメーカーなのか
まず一番に挙げられるのはアナログであること。自分で豆を挽いてセットし、スイッチを入れると蒸気を上げてエスプレッソを淹れてくれます。その際、豆の詰め方や機械の調子、気温などで味が変わってしまいます。
一見すると手間かもしれませんが、これはコーヒーの味わいだけでなく「淹れる過程も楽しめる」ためのこだわりなのです。ユーザーは自分に合った、自分だけのエスプレッソを楽しむ事が出来るのが最大の魅力。さらにエスプレッソの味を決定するとも言えるボイラー部にはあえて真鍮を使い耐久性は抜群、長く愛用出来るように配慮しています。
またこだわりはデザイン性にも現れており、外装は全てアルミで圧力メーターにスイッチ、まるで「ブリキのロボット」の様なレトロ感を持たせ、柔らかく飽きのこないデザインで家庭のインテリアとしてもよく馴染む様に作られている点も人気に一役買っています。
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アスカソのこだわりは内部にこそあり
1950年代、スペインにエスプレッソ文化が広まっていった頃、Jesus Ascasoは元々エスプレッソマシーンのスペアパーツ生産業に携わっていました。
しかしマシンの需要が上がると共にメーカーも増え、さらに各メーカーはオリジナルパーツでのマシンを作るようになっていきました。それにより価格が高騰していったスペアパーツ市場の中、Ascasoは全てのメーカーのオリジナルパーツを作り、どこよりも安価でパーツを販売し続け、絶対的な存在感と確かな実績を上げました。
そこで得た豊富な知識と経験を活かしてパーツはもちろんのこと、素材やフォルムにまでこだわり抜いた自社オリジナルのエスプレッソマシンを作りました。その豊富な知識とこだわりによって作られたマシンは他には類を見ない耐久性と精巧性を持っていたのです。
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アスカソコーヒーメーカーのまとめ
コーヒーはこだわればこだわるほど深い味わいを楽しめるといわれますが、楽しめるのは味わいだけではないという事ですね。そして些細なことで風味が変わってしまうからこそ、そこに対するこだわりが深くなっていくものなんですね。
ただ美味しいコーヒーが飲める、のではなく、自分にとっての美味しいコーヒーを探してみる、という過程も楽しみたい方は「ブリキのロボット」を相棒に迎え入れてみるのはいかがでしょうか?