コーヒーは昔から老若男女問わず多くの人によって愛されています。多くの人がコーヒーを拠り所として、時にはコーヒーに覚醒効果を求めて、時にはコーヒーにリラックス効果を求めてコーヒーを飲みます。
そんなコーヒーは歴史上の偉人達からも愛されて飲まれています。やはり天才的な人は細部までこだわりが強い人が多くて、コーヒーに対しても強いこだわりを持って飲んでいた人が多かったようです。
今回はそんなコーヒーを愛した、ベートーベン、バルザック、バッハなど世界中の歴史上の有名人たちとそのエピソードについてまとめて書いて行こうと思います。
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ベートーベンはきっちり60粒のコーヒー豆を数えて飲んだ
コーヒー好きで有名な偉人の1人がベートーベンです。音楽家としてもしかしたら日本で最も有名な人かもしれませんが、ベートーベンは異常なまでのコーヒーマニアとしても有名でした。
ベートーベンは毎朝コーヒーを飲んでいたのですが、きっちりと60粒になるようにコーヒー豆粒を数えてから、1粒も違わないことを何度も確認してからそのコーヒー豆を挽いてコーヒーを作っていました。
60粒は重さにして10g前後でありちょうどコーヒーを抽出するにはぴったりな量です。ベートーベンがいたオーストリアのウィーンはコーヒーが盛んな都市だったのですが、当時はまだコーヒー器具が発達していませんでした。
そのためにベートーベンはコーヒー器具を自らの手で改良してオリジナルのコーヒー器具まで作っていました。まさにコーヒーマニアと言っても過言ではないと思います。ベートーベンが作ったグラインダーは今でも「ベートーベン・グラインダー」として保存されています。
あの天才音楽家のベートーベンが毎朝コーヒー豆粒をきっちりと60粒数えて、さらに自分で作ったコーヒー器具でコーヒーを作っているところを想像すると、何かほっこりとした気分になります(笑)
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バルザックは1日に80杯のコーヒーを飲んでいた
バルザックは「ゴリオ爺さん」などの作品で知られているフランスの小説家です。バルザックは作家なので1日に何時間も机に向かって筆を走らせる必要があったのですが、その際には常にコーヒーを飲んでいたそうです。
かなり昔の逸話なので当然いろんな脚色が途中でされているとは思うのですが、バルザックはなんと1日に80杯ものコーヒーを飲んでいたそうです。コーヒー中毒を超えてもはや血液のほとんどがコーヒーでできているのではないかとすら思えます。
その影響もあってかバルザックはたとえ夜中でも関係なしで12時間以上もぶっ通しで小説を書いてたそうです。文字通り命をかけた力作ですが、果たして本当に毎日80杯ものコーヒーを飲むことが物理的に可能なのかは不明です(笑)
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バッハはコーヒーの歌まで作った
音楽家として有名なバッハも大のコーヒー愛好家でした。バッハの場合にはあまりにもコーヒーが好きすぎて、コーヒーの曲まで作ってそれが大ヒットしました。その曲は「コーヒー・カンタータ(おしゃべりはやめて、お静かに)」という作品です。
曲の内容は「千のキスよりすばらしく、マスカットぶどう酒より甘いわ。コーヒー、コーヒーはやめられない」と言うコーヒーが大好きな娘に対して、「コーヒーをやめないなら外出禁止だ」と父が怒るという掛け合いです。これは当時ドイツで経済的な理由からコーヒー禁止令が出ていたのを風刺したものです。
バッハ自身も毎日のようにコーヒーを飲んでいてい、1日に飲むコーヒーの量は数十杯に及んでいたとも言われています。遺品のリストの中にも楽器などと一緒にコーヒー器具が入っていたそうです(笑)
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ナポレオンは燃えるコーヒーが好き
フランスの英雄ナポレオンは世界的にも有名ですが、ナポレオンもコーヒー好きで有名です。歴史上初めて軍隊の飲み物としてコーヒーを飲ませたことでも知られており「体を暖め、勇気を引き出してくれるこのコーヒーを兵士達に与えよう」という名言もあります。
ナポレオンは数あるコーヒーの中でも、角砂糖にアルコールを浸して青色に燃やした状態でコーヒーの中に入れる「カフェ・ロワイヤル」という飲み物が大好きだったそうです。カフェ・ロワイヤルの青い炎の演出に心を動かされたそうです。
そんなナポレオンはイギリスと戦争をしていた際に大陸封鎖令というものを出して、結果的に母国フランスがコーヒー豆を輸入できないようにしてしまいました、それ以来今まで負け知らずだったフランス軍は負け始めます。世の中いろんな因縁があるものです(笑)
モーツァルトもキケゴールもコーヒー好き
モーツァルトもコーヒー好きとして知られています。モーツァルトはコーヒーが好きすぎて死の直前にもコーヒーを作らせて飲んだそうです。遺産リストの中にもコーヒーミルが入れられていたとの噂もあります。
また、哲学者であるキケゴールもコーヒー好きとして有名です。キケゴールの場合には特に甘党であることでも知られており、1杯のコーヒーの中に角砂糖を30個も入れて飲んでいたそうです。もはやコーヒーの味がするのかは謎です(笑)
このようにコーヒーは昔から多くの人によって飲まれており、歴史上の偉人の中にもコーヒーマニアは多くいました。彼らは特に天才なだけあってコーヒーの飲み方もかなり独特です。もしかしたらコーヒーの覚醒作用が彼らの偉業を助けたのかもしれませんね。
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