世界にはコーヒーメーカーを作っている会社がたくさんあります。日本でもHARIO社のコーヒーメーカーは世界中のバリスタによって使われており、多くのファンを抱えています。
そんな中でデンマークにボダム社というコーヒーメーカーを作っている会社があります。この会社の歴史は古く、特にフレンチプレスの製造では世界のトップレベルを走り続けています。
今回はそんなコーヒーメーカーとして有名なボダム社について、その歴史や有名なコーヒー器具に触れながら書いていこうと思います。
ボダム社とは何か
ボダム社とはひとことで言うと、フレンチプレスなどのコーヒーメーカーを作っているデンマークの会社です。日本でも広く普及しており、コーヒーメーカーの中でも特にフレンチプレスは人気であり、多くのひとによって利用されています。
ボダム社の人気の秘訣はデザイン性と機能性の高さです。ボダム社は社内に優れたデザイナーを抱えており、商品開発の段階でいかにカッコ良いコーヒーメーカーを作るかに注力されています。また、創業から80年近く経っているために技術的な蓄積も多く、機能性の高いコーヒーメーカーの製造が可能になっています。
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ボタム社の歴史
ボダム社は1944年にデンマークでピーター・ボダム氏によって創業しました。第二次世界大戦が終わったばかりでデンマークでも日常製品が不足する中で、ボダム社はガラス製品を輸入して販売する卸売りの会社としてはじめは活動していました。
その後1950年になるとただガラス製品を輸入するだけでなく、自社内で商品の開発を行うようになりました。自社で製品を作り始めた当初からデザイン性の高さを非常に意識しており、「身近な道具に良いデザインを」という社訓は今でも引き継がれています。
1965年に自社製品のコーヒーメーカーとして「サントス」というサイフォン式もコーヒー器具を発売するのですが、これが大ヒットし一気にその名をヨーロッパ中に知らしめました。そして1974年についにボダム社では初めてのフレンチプレスである「ビストロ」をリリースしました。
このフレンチプレスこそがボダム社を世界的に有名なコーヒーメーカーへと成長させました。ボダム社は数々の優れたコーヒーメーカーを発売していますが、その中でもフレンチプレスは看板商品であり、今までに累計で1億個以上のフレンチプレスを販売しています。
現在では50ヶ国以上の国で発売されており、創業当初からあるデザイン性の高さから数々のデザイン賞も受賞しております。
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ボダム社のフレンチプレス
ボダム社の数あるコーヒー製品の中でも最も有名なのがフレンチプレスです。洗練されたシンプルなデザインが特徴的であり、日本でも広く販売されています。フレンチプレスの中でもいろんなタイプがあるのですが、「ケニア」「ブラジル」などコーヒー生産国の名前が使われています。
フレンチプレス本体とフタの密着性を高めて密着部分にはシリコンゴムを使用しています。またフタをロック式にしているので、フレンチプレスでコーヒーを注いでいる最中にフタが取れないように抑える必要もありません。このような細かい機能性が人気の秘訣なのかもしれません。
ボダム社のフレンチプレス以外のコーヒーメーカー
ボダム社はフレンチプレスが有名ですが、その他にも数々のコーヒーメーカーを販売しています。個人的に好きなのはドリップ式のコーヒーメーカーである「プア オーバー」です。ドリップ式でありながらペーパーフィルターが不要なので、フンレンチプレスのようにコーヒーオイルも抽出されてコーヒー本来の味を引き出すことができます。
そして何と言っても「プア オーバー」はそのデザインが良いです。フラスコのような形をしており、アンティークとしても使えそうなデザインをしています。
ドリップ式コーヒーメーカー以外にも、水出しアイスコーヒーを作るためのコーヒーメーカーや、フォームミルクを作るためのミルクフローサー、マグカップなどさまざまなコーヒー関連商品を販売しています。
このようにポダム社のコーヒー器具はデザインと機能を両立しており、世界中のコーヒー好きによって使われています。ご興味がある方はぜひ一度使ってみてください。特にフレンチプレスはおすすめです。
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