コーヒー豆はいくつもの種類に分かれますが、コーヒーの三大原種というものがあり、それはアラビカ種・ロブスタ種・リベリカ種です。その中でも普段私たちが飲んでいるコーヒーはアラビカ種のものがほとんどです。
そしてアラビカ種の中でもいくつもの更にいくつかの品種に細分化することができるのですが、その中のひとつに「ブルボン種」というものがあります。かなりいくつもの種類があるので分かりにくいですが、ブルボン種はその美味しさから多くの人によって好んで飲まれています。
今回はそんなアラビカ種の中でもブルボン種のコーヒー豆について、ブルボン種とはそもそも何なのか、どのような特徴があるのかなどについて書いて行こうと思います。
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ブルボン種とは何か
ブルボン種とはひとことで言うと、アラビカ種のコーヒーの品種のひとつです。アラビカ種のコーヒー豆はブルボン種とティピカ種が二大品種と言われており、ブルボン種はティピカ種から突然変異してできた小粒で丸みのあるコーヒー豆です。
ブルボン種が栽培されていることで有名な産地はブラジル、グアテマラ、ルワンダなどです。日本にもいくつかのブルボン種のコーヒー豆が輸入されているので、知らずに飲んでいる人も結構いるかと思います。
また、基本的にブルボン種を始めとしたコーヒーチェリーは赤色をしているのですが、ブルボン種の中には黄色いコーヒーチェーリーをしたイエローブルボン種と呼ばれる品種もあることで知られています。イエローブルボン種は普通のものよりも甘みが強いと言われています。
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ブルボン種コーヒー豆の歴史
ブルボン種のコーヒー豆は1715年にインド洋に浮かぶレユニオン島に移植されたのが始まりであると言われています。レユニオン島は別名としてブルボン島とも呼ばれていたので、それがブルボン種という名前の起源であるとされています。
その後、ブルボン種はコーヒー生産大国であるブラジルに移植されて、生産の中心地はブラジルを始めとした中南米へと移っていきました。
しかし、最近になって日本のUCCコーヒーがレユニオン島のブルボン種を復活させようと運動を起こしたりと、再度レユニオン島のブルボン種も注目を集めています。
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ブルボン種コーヒー豆の特徴
ブルボン種コーヒー豆は生産性が高く、普通のコーヒーノキと比べても20%ほど多くのコーヒー豆が収穫できると言われています。しかし、さび病をはじめとした病気には弱くて繊細であり、ブルボン種の栽培には細心の注意が必要です。
また、コーヒー豆自体が小さくて収穫も2年に1回の隔年でしかできないという問題があります。そのために、最近ではブルボン種を品種改良して安定して大量生産できるようにできないかと研究されています。実際にブルボン種から品種改良して多くの品種が生まれました。
まだ市場に出回っているブルボン種の量は少ないのですが、コクがまろやかで甘みがしっかりとしていて風味もあるので、ブルボン種のコーヒー豆が好きな人は少なくないです。
このようにブルボン種は高級アラビカ種のコーヒー豆の品種のひとつであり、歴史も古く多くの人によってこれまでに飲まれてきました。日本にも輸入されているので、興味がある方はぜひ一度試して見てください。
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