コーヒー豆はどこの国で取れたのかによってその味が大きく異なります。ブラジルがコーヒーの生産地としては最も有名であり、日本でも多く飲まれていますが、最近ではサードウェーブコーヒーの流行もあってアフリカ産のさっぱりしたコーヒーが人気です。
アフリカ産のコーヒー豆の中でも、知名度こそそこまで無いもののその味の良さから日本でも最近になって取り扱いが増えているコーヒーに、”ブルンジ産のコーヒー豆”というものがあります。ブルンジはアフリカの小国ですが、コーヒー豆の生産がとても盛んです。
今回はそんなブルンジ産コーヒー豆について、その栽培状況や味の特徴などについてまとめて書いて行こうと思います。
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ブルンジとはどんな国か
そもそもブルンジという国を知っている日本人はほとんどいないのではないかと思います。私もブルンジ産のコーヒーを飲むまでは聞いたことがありませんでした。
ブルンジはアフリカ大陸の真ん中あたりに位置しており、面積は約3万㎡で北海道の1/3くらいの大きさです。人口も1,000万人以下であり日本の1/10くらいしか住んでいません。経済を支える産業も十分に発達しておらず、農作物を他国へ輸出することで生計を立てています。
その中でもコーヒーは輸出品目のトップを占めており、ブルンジの国を支えていく上で欠かせないものになっています。ブルンジはキリマンジャロで有名なタンザニアと国境を接しており、コーヒー豆の栽培においては最適な環境であるとも言えます。
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ブルンジ産コーヒー豆の栽培と生産
ブルンジ産のコーヒー豆は、もともとはベルギーの植民地時代にコーヒーの苗木が持ち込まれて1930年代にコーヒーの栽培が始まりました。標高1,600m高地で主に栽培されており、昼夜の温度差が激しく、身の引き締まった美味しいコーヒー豆が栽培できます。
アラビカ種の高級コーヒー豆が中心に栽培されており、約8万人にも及ぶ小規模コーヒー農家の人たちによって、手作業で丁寧に収穫などの作業が行われています。
そのまま栽培すると日照量が多すぎるのでシェイドツリーと呼ばれるあえて太陽の光を遮る木と並列してコーヒーノキが栽培されています。貧しいコーヒー農家が多く肥料を満足に買うこともできないので、それが逆にオーガニックコーヒーとして人気になっています。
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ブルンジ産コーヒー豆の味と特徴
ブルンジ産コーヒー豆の味は、ひとことで言うとさっぱりとした酸味とほんのりとした甘さが特徴的です。ブルンジ産コーヒー豆にもアフリカ産のコーヒーに特有のさっぱりとした酸味があります。
タンザニアの隣国ということもあって、キリマンジャロのコーヒーの味にもどことなく似ています。それでいて、コクもしっかりと感じることができるので、全体的にバランスの取れた美味しいコーヒーという印象です。
ブルンジ産のコーヒー豆はまだまだ知名度はそこまで高くないですが、最近では日本でも取り扱っているお店が増えてきています。ご興味がある方はぜひ一度試してみてください。