カメルーン産コーヒーとは? ジャバ・ロングベリーに代表される、アフリカのフルーティなコーヒー

カメルーン産コーヒーとは? ジャバ・ロングベリーに代表される、アフリカのフルーティなコーヒー

カメルーンコーヒーを知っていますか? アフリカのいかにもコーヒー栽培出来そうな位置の国ですから、ありそうなイメージでしたが、実際見たこと、飲んだことがあるかというと、それは珍しいと思います。 アフリカ中部にあるカメルーン、その大地で育てられたコーヒーはどんな特徴があるのでしょうか。

カメルーンにおける、コーヒーの位置とは

カメルーン(カメルーン共和国)はヨーロッパ諸国の植民地であった経緯から、その国々の人によってコーヒー栽培が進められました。20世紀の初頭、1905年頃といわれています。 元々持ち込まれたコーヒーはインドネシアの「ジャバ」とジャマイカの「ブルーマウンテン」なので、上手くゆけば高級コーヒーの産地としてカメルーンも名高く変わっていたかもしれません。 …が、それほど甘くもなく(コーヒーだけに…)、幾度の失敗を経て、生産の8割ほどはロブスタ種(病気や環境に強い品種。味は大味)に替わりました。 ですが、カメルーンコーヒーは一度、危機に陥ります。農産物の価格低下、また石油などの資源の価格低下の影響もあり、政府が農業廃止を薦めたのです。 一時は滅びかけたカメルーンでのコーヒー生産ですが、農家の人々が政府の援助なしでコーヒーの栽培を進めたことから、一応の復活は果たしたのでした。 ・カメルーンのコーヒー生産量 1985年頃…年間約14万トン 2000年前後…年間数千トン 2018年…年間約32000トン

カメルーンに残るルーツ、希少なアラビカ種コーヒー

2008年頃、政府はカメルーンにおけるコーヒー生産をもう一度盛り上げようと計画します。 当時はロブスタ種が大半を占めていたカメルーンにおいて、またアラビカ種の高品質なコーヒーを栽培してゆこうというものです。 コーヒー栽培の開始に伴い、カメルーンに持ち込まれたアラビカ種「ジャバ」と「ブルーマウンテン」の特徴を引き継ぐ、風味豊かなコーヒー。実のところ現在でもその「カメルーンコーヒー」のイメージは確立されていません。特に日本国内では馴染みが薄いですよね。 特徴としては、まだまだ進化中です、といったところですね。 日本国内でもレギュラーコーヒーとしてカメルーン産を手に入れることは出来ます。「ジャバロングベリー」という銘柄は、カメルーンコーヒーですね。 味わいはアフリカらしいフルーティさがあり、ジャバやブルマンの特徴とは一致するようなしないような微妙なところです。やはり種自体よりも土壌や気候の影響を強く受けるのでしょうか、しっかりとアフリカンコーヒーの味わいに変わっています。 またカメルーンではコーヒーの等級を欠点豆の少なさから並べ、 ・ショワ(CHOIX) ・エクストラプリマ(EXTRA PRIMA) ・プリマ(PRIMA) ・スペリュール(SUPERIEUR) ・クーラン(COURANT) ・リミット(LIMITE) と名付けています。またサイズごとの区分けもされています。「ジャバロングベリー」はとても大きな豆です。初めて見た方は驚くかもしれません。

回復を遂げたカメルーンコーヒー、更なる発展へ

各地から持ち込まれた高級品種をルーツに持ちながら、一時は大半をロブスタ種へと代え、また国に見放され、滅びかけたカメルーンにおけるコーヒー生産。 現在ではV字回復というほどにまで盛り返し、また以前のようにコーヒー生産国として、知られるようになっています。 日本でもポピュラーに飲まれる時代が、そのうちに来るかもしれませんね。
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