コーヒーはなんとなく歯に悪そうなイメージを持っている人も多いかと思います。実際にコーヒーを飲むと歯が少し黄色っぽく着色されることもあるようです。
しかし、実はコーヒーには虫歯の予防になるという研究結果が出ています。コーヒーに含まれている成分が虫歯予防に効くというものなのですが、コーヒーを飲んでさらに虫歯予防もできれば一石二鳥です。
今回はそんなコーヒーの虫歯予防効果について、なぜコーヒーを飲むと虫歯予防になるのか、コーヒーを飲む際に歯に関することで注意することはあるのか、などについて書いていこうと思います。
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コーヒーが虫歯予防になる理由
コーヒーには多くの成分が含まれています。カフェインが最も有名ですがこの他にもポリフェノールという成分が含まれています。このポリフェノールには健康に良いいろんな効果があるのですが、その中に抗菌作用・抗ウイルス活性 ・抗酸化作用などの作用があります。
もともと虫歯も虫歯菌と呼ばれる菌が増殖することが原因なので、このポリフェノールの作用で虫歯の原因を抑えることができるというわけです。
ブラジルの研究チームが発表したコーヒーと虫歯の関係
ブラジルにリオデジャネイロ連邦大学というところがあるのですが、その研究チームはブラックコーヒーには虫歯予防に効果があると発表しました。
虫歯ができるパターンとして、最近が集まって「細菌バイオフィルム」という膜を作り、歯の表面に張り付くことがあります。ブラジルの研究チームはこの細菌バイオフィルムを培養して、コーヒーの液体にこの最近を浸けて反応を見てみました。
すると、細菌バイオフィルムが分解を始めたそうです。つまり、コーヒーの液体に虫歯の原因となる物質を浸けることで、その原因を退治することができたのです。
アメリカの学会が発表したコーヒーと歯周病の関係
ブラジルの研究チームとは別に、アメリカ歯周病学会というところがコーヒーと歯周病の関係について調査して発表しました。
彼らの発表によると、コーヒーには歯周病を予防する効果があるとのことです。歯周病は歯を失う原因のトップにランクインするほど深刻な歯の問題です。虫歯だけでなく歯周病についてもコーヒーで予防することができると発表されました。
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コーヒーを飲む際に歯で注意すること
このようにコーヒーには歯に良い影響を与えるのですが、一方で歯に悪い影響を与える可能性もあります。何事も一長一短であり、コーヒーが歯に与える悪い面についても見ていこうと思います。
コーヒーで歯が汚れる
コーヒーはかなり色の強い飲み物です。シャツなどにコーヒーをこぼすとなかなか汚れが取れなくて苦労したことがある人もいるかと思います。
これと同様にコーヒーの強い色は歯にもつくことがあるとされており、コーヒーを飲みすぎると歯が黄色ばむことがあるようです。また、コーヒー酸によって歯のエナメル質が浸食される可能性もあるので、どうしても心配という人はコーヒーを飲んだ後に水でうがいなどすると良いかもしれません。
砂糖入りコーヒーは意味がない
コーヒーが虫歯予防に効果的と話してきましたが、これはブラックコーヒーに限った話しをしています。仮にコーヒーに砂糖などを入れると逆効果になることがあります。
これは砂糖が虫歯菌を増殖させるためであり、砂糖の虫歯促進効果がコーヒーの虫歯抑制効果を打ち消してしまうことがあるからです。
このようにブラックコーヒーには虫歯予防の効果があります。普段何気なく飲んでいるコーヒーが実は見えないところで健康を助けていることもあるんですね。
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