ドリップバッグコーヒーとは? 家庭でも手軽で上質なコーヒーを約束します

ドリップバッグコーヒーとは? 家庭でも手軽で上質なコーヒーを約束します

ドリップバッグコーヒーって知っていますか? コーヒーにも様々な種類(商品)があるので、中々イメージしにくいかもしれませんが、カップにセットして、そこにお湯を落とすことで手軽に完成するコーヒーのことです。 ドリップバッグコーヒーにはどんなものがあるのか、またどんな歴史があるのでしょうか。

ドリップバッグコーヒーとは?

ドリップバッグコーヒーは、一杯分のコーヒー豆をバッグに閉じ込めてあり、カップにぶらさげるようにしてセットします。そしてそこへお湯を落とし、作ります。 ドリップバッグそのものが要するに、コーヒー豆をセットしたドリッパーだと思えば良いでしょう。 カップに直接淹れる方法も、ハンドドリップ(ペーパードリップ)の昔ながらのやり方を知る人ならあまり不自然には見えないと思います。ちなみに私も毎朝コーヒー豆を挽き、カップに直接ドリッパーを乗せて一杯分を落としているので、見慣れてはいます…、画像で見るとこんな感じですね。

(画像出典:https://www.amazon.co.jp/)

インスタントコーヒー?

とても勘違いされやすいのですが、ドリップバッグはインスタントコーヒーとは違いますよ。 インスタントコーヒーはお湯に粉(コーヒー)を溶かして作るものなので、お湯を通した余りの豆(殻)は捨てるドリップバッグとは全く別物ですね。 バッグというと紅茶が思い浮かびますけど、インスタントよりはそちらに近いです。お湯に浸してジャブジャブはしないですが…、豆の粉そのものを溶かすわけではないので、インスタントコーヒーよりはレギュラーコーヒーに近い存在なのです。

ドリップバッグコーヒーはいつからあるの?

ドリップバッグコーヒーを広めたのは、コーヒー販売を営む「ブルックス」であるともいわれています。 ブルックスは、1968年に神奈川県横浜市で設立されました。日本の企業ですが、そもそもドリップバッグそのものが日本発祥のものなのです。 海外ではフレンチプレスのタンブラーであったり、手軽にコーヒー(エスプレッソ)を飲めるお店も多かったりと、実は日本ほど「カフェ=ゆっくり落ち着く場所」というイメージには固まっていないのですね。日本には自動販売機やコンビニも多くありますし、手軽に飲みたいならそっちでという、役割分担が自然と出来たのかもしれないですね。 ブルックス社がドリップバッグを作り始めたのは2000年頃のこと。最近ですね。 それまでは、インスタントもあることなどから、ドリップバッグというカテゴリは少し高級なギフトでした。今でも贈り物でコーヒーなどは定番ですね。「コーヒーギフトはAGF♪」で有名なAGFギフトには、インスタントとドリップバッグどちらもあります。 (画像出典:https://www.amazon.co.jp/) そんな経緯もあり、ドリップバッグは手軽なコーヒー商品ではなかったのですが、ブルックス社がもっと手軽にドリップバッグを広めたいと提案し、今では贈り物に限らず数個単位で求められるようになりました。 また、10月22日を「ドリップコーヒーの日」と定めます。これは正式な記念日として、一般社団法人日本記念日協会から認定されています。季節が秋になり、肌寒さを感じ始める10月、温かいコーヒーをふうふう(22)しながら飲むひとときを、との思いが込められているようですね。

海外で注目?!日本のドリップバッグコーヒー

そもそも海外ではドリップバッグコーヒーは作られていませんでした。 2010年頃、ある海外の方が日本でドリップバッグコーヒーを飲み、感動のあまりSNSにアップしたことで、世界中に日本のドリップバッグコーヒーが知られることとなりました。 そこには、 「1杯20セントだと!」(当時で約20円ほど) 「日本人のアイデアには脱帽だ!」 「新時代のトラベルコーヒーが日本にある!」 などと言ったコメントが殺到しました。 また「アメリカにはないのか」という意見も多くあり、現在海外のメーカーが着手しているかは疑問ですが、時代が時代ですから、amazon始め大手通販によって、普通に海外でもドリップバッグコーヒーは手に入るようですね。 「Drip bag coffee」と打っても、海外らしいメーカーの製品も見受けられます。

美味しいドリップバッグコーヒーの淹れ方

さて気になるのは、美味しい淹れ方ですよね。 手軽になった分、心配されるのはやはりそこでしょう。味はどうなのか、香りはあるのか、などなど。 コツ(というか基本)としては、ハンドドリップの淹れ方をならって問題ないでしょう。ドリップバッグだからこうする、という特別なやり方はないとされています。 手順としては、 1.お湯を沸かす(90~96℃) 2.カップを温める ※お湯を多めに沸かし、カップに注いで内側から温めてあげるのが良いです。温め終わった後、お湯をしっかり切っておくことも忘れずに! 3.ドリップバッグをカップへセットする 4.お湯を必要量、注ぐ お湯の注ぎ方ですが、ハンドドリップで行うのと同じように、まずは少量のお湯で豆を蒸らします。豆の上に敷くようなイメージで少量で結構です。そして30秒程度待ちます。しっかりと豆の中にお湯を染み渡らせましょう。 この時、豆がふっくらと膨らんで、時折プクッとガスが飛び出るようですと、豆が新鮮な証拠です。ドリップバッグは挽いてから梱包されて届けられる製品ですから、そこまでの鮮度を期待するのは難しいかもしれないですけど、鮮度を計る目安として覚えておくと良いでしょう。 そもそも、膨らむほど新鮮な豆だと、お湯を注いだ時にも、また梱包を開けた段階でも部屋中に香りが広がりますので、わかります。 お湯の注ぎ方ですが、あまり勢いよく注がないことがコツです。コーヒーはお湯にひたひたにして淹れると雑味がとても強く出るので、ここもハンドドリップの要領で、「真ん中部分に円(ひらがなの"の")を描くように注いでみてください。また、勢いが弱すぎてお湯が途切れないように(温度が下がってしまうため)。手加減が難しいですが、使いやすいポットを選ぶのもまたひとつのコツですよ。 お湯を注ぎ終えたら、完成です。ドリップバッグを外して、もう飲めます。

まとめに

ドリップバッグコーヒーとは何か、またその歴史、美味しい淹れ方など、おわかりいただけたでしょうか。 位置付けとしては、缶やボトル→インスタント→ドリップバッグ→ハンドドリップ、といった感じでしょうか。手軽なほどやはり本来の味や香りは失われますけど、その手軽さが何より助かるシーンもありますよね。 ドリップバッグコーヒーの価格相場は、大体1杯分で20~30円ほどです。コーヒーミルが家にあることが条件にもなりますが、挽いていない豆が量販店で200g/600円ほどで買えますので(1杯10g使用するとして)相場はほぼ同じですね。ということは「ミルで挽く・ドリッパー諸々の用意などの手間→高い味と香り」=「手間なし→ハンドドリップよりは多少落ちるが充分な味と香り」ということに。これまた偉い計算に(笑) ドリップバッグコーヒーはまた、元々がそうであったように贈り物には最適です。豆のまま贈り合うのは相当なコーヒー好き同士に限られますから…。 そんな手軽さ、そしてその手軽さの中でも上質な味と香りをとの思いで作られたドリップバッグコーヒー、ご家庭での上品なひとときにいかがでしょうか。
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