コーヒーを飲むことで覚醒してなんとか1日の元気を振り絞る人は多いかと思います。そんなコーヒーに生卵を入れて飲むことで更に覚醒できるかもしれません。
日本の南に位置しているベトナムでは古くから、コーヒーをただそのまま飲むのではなくて何か他の食べ物などを混ぜて更に美味しくしようという試みがされてきています。その中でも特にエキゾティックなものが生卵をコーヒーに入れる「エッグコーヒー」です。
今回はそんなベトナムで伝統的に飲まれているエッグコーヒーについて、そもそもエッグコーヒーとは何なのか、その作り方と味はどうなのかなどについて書いて行こうと思います。
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エッグコーヒーとは何か
エッグコーヒーとはひとことで言うと、コーヒーに卵黄、砂糖、練乳を混ぜて飲むベトナムの伝統的なアレンジコーヒーです。生卵をコーヒーと混ぜるので一見かなり奇妙な組み合わせではあるのですが、実はベトナムでは60年以上前から飲まれている伝統的な飲み方なのです。
実際にベトナムの首都ハノイではエッグコーヒーを提供しているカフェがいくつかあるそうです。エッグコーヒーの誕生に至るまでのストーリーには諸説ありますが、ベトナムで牛乳が不足した際に代わりに卵を入れてみたら意外にイケたことがきっかけと言われています。
コーヒーに卵を入れることには抵抗を覚える人も多いかと思いますが、フランスでもコーヒーに卵とリキュールを入れた飲み物が存在しており、決してベトナム人だけが飲む謎の飲み物というわけでもないようです。
ベトナムではもともとロブスタ種という種類のコーヒーが栽培されているのですが、これは日本で広く普及しているアラビカ種のコーヒーと比べてかなり苦味の成分が強くて味が濃いので、ブラックコーヒーで飲むことができなくてエッグコーヒーのような形で手を加える必要が出てきたのかもしれません。
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エッグコーヒーの作り方(レシピ)
エッグコーヒーがご自宅でも簡単に作ることができます。必要な材料はホットコーヒー、卵黄、砂糖、練乳の4つです。コーヒー1杯に対して2個の卵黄を準備する必要があります。
エッグコーヒーの作り方としては、まず卵黄2個、砂糖、練乳を混ぜ合わせて泡立てます。カプチーノなどと同じでこの泡が雰囲気を作るので、しっかりと泡立てましょう。そして泡立てた卵黄をホットコーヒーの上からゆっくりと注げば完成です。
綺麗に二層に別れるので、可能であれば耐熱性のあるグラスなどに入れて作ると見た目が綺麗になります。また、ホットコーヒーは本格的に作る場合にはベトナム式コーヒーで淹れると良いのですが面倒なので、普段通りのハンドドリップで大丈夫です。
コーヒー豆は深煎りで味の濃いコーヒーにしなければ卵黄に味が負けてしまうので強めのコーヒーを使うようにしましょう。
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エッグコーヒーの味
肝心なエッグコーヒーの味ですが、意外にも卵黄がコーヒーにマッチしています。苦味の強いコーヒーに卵黄と練乳がうまく混じり合うことで味が柔らかくてまろやかになります。
プリンにどことなく近い感覚を受けますが、どうしても卵黄の持つ独特の臭さは残ってしまいます。エッグコーヒーは飲み物というよりはデザートといった方が良いかもしれませんが、想像しているよりはマシなものができるかと思います。
このようにエッグコーヒーはコーヒーと生卵という奇妙な組み合わせではありますが、その味はそこまで悪くなく、ご自宅でも簡単に作ることができます。ご興味がある方はぜひ一度試して見てください。
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