鴛鴦茶(えんおうちゃ)はコーヒーと紅茶を混ぜた飲み物

鴛鴦茶(えんおうちゃ)はコーヒーと紅茶を混ぜた飲み物

子供の頃にファミレスのドリンクバーで、いろんな飲み物を混ぜて友達に渡してふざけ合うというふざけたことを誰でも1回はしたことがあるのではないでしょうか。そんな子供の遊びと比較するのもアレですが、コーヒーと紅茶を混ぜて飲む飲み物があります。 作り方もなかなかぶっ飛んでいるのですが、その飲み物の名前は「鴛鴦茶(えんおうちゃ)」と呼ばれており、初見で読める日本人はいないと思います。今回はそんな鴛鴦茶について、作り方や味などを書いていこうと思います。
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鴛鴦茶(えんおうちゃ)とは何か

コーヒーと紅茶を混ぜ合わせる飲み物ですが、鴛鴦茶と書いて「えんおうちゃ」と読みます。これは日本では馴染みがありませんが、中国の中でも香港で一般的に飲まれています。 コーヒーと紅茶に加えて、砂糖と無糖練乳も加えて飲むケースが多く、その場合には「鴛鴦奶茶(えんおうだいちゃ)」とも呼ばれます。喫茶店で飲む際には砂糖と無糖練乳を加えることが多いようです。 ちなみに鴛鴦茶(えんおうちゃ)はホットもアイスも両方あります。ホットの場合には“熱い”と言う漢字を加えて「熱鴛鴦」、アイスの場合には“凍る”という漢字を加えて「凍鴛鴦」と呼ばれます。なんかやたら漢字が多くて分かりにくいですね(笑)
もともと「鴛鴦」を日本語読みすると「オシドリ」と呼びます。仲の良い夫婦を“おしどり夫婦”と呼びますが、あのオシドリです。“いつも一緒で仲が良い”といった意味があり、鴛鴦茶の場合にはコーヒーと紅茶が仲良くブレンドされているというのが語源としてあります。 そんな鴛鴦茶ですが、誰が考案したかなどは確かではなく、数十年前ほど前から香港で流行って飲まれ始めました。今や香港では、鴛鴦茶はカフェやレストランにあって当たり前のドリンクメニューの1つとしてその地位を確立しています。 ちなみに香港の紅茶にはもともと中国茶がブレンドされていることが多いので、実際には香港の鴛鴦茶=コーヒー+紅茶+中国茶のブレンドといった方が正確なのかもしれません。 喫茶店やカフェに限らず、香港のスーパーにおいても、粉末化した鴛鴦茶がパッケージされていくつもの食品メーカーから販売されています。インスタントコーヒーと同じような感覚で、鴛鴦茶のパックにお湯をかければすぐに飲めて、香港お土産としても人気なようです。

鴛鴦茶(えんおうちゃ)の作り方

そんな香港では定番となっている鴛鴦茶ですが、何も飲むために香港まで行く必要はありません。日本で鴛鴦茶を提供しているカフェはほとんどありませんが、ご自宅でも簡単に作ることができます。 鴛鴦茶の作り方は大きく3通りあります。1つ目の方法は「液体混合法」というものです。これはコーヒーと紅茶を別々に作った後にそれを混ぜ合わせるというものであり、多分一番簡単に鴛鴦茶を作ることができます。これならもし失敗したとしてもコーヒーと紅茶をそれぞれ単体で飲めるので初心者向けですね。 2つ目の方法は「原液混合法」というものです。これは挽いた後のコーヒーの粉と紅茶の茶葉を混ぜ合わせたものに、お湯を入れて抽出するというものです。これも液体混合法と同様に簡単に作れます。 3つ目の方法は「二段法」というものです。これはまず紅茶を普通に抽出して、挽いたコーヒーの粉をその紅茶で抽出するというものです。紅茶はコーヒーよりもするのに必要なお湯の温度が一般的に高いです。 そのためにまずは紅茶を抽出して、その紅茶そのものでコーヒーを抽出することで最適なお湯の温度でコーヒーと紅茶を抽出することができます。一番手間がかかって面倒臭いですが味は最も安定します。
以上3つの方法が鴛鴦茶の基本的な作り方になります。好みに応じて砂糖と無糖練乳を入れるケースもあります。アイスで作った場合には氷をたっぷり入れてガムシロップを使いましょう。 慣れてきたらコーヒーと紅茶の比率を変えていろいろと試してみると面白いです。コーヒー:紅茶=3:7がよくある比率ではありますが、好みに応じて変えて自分にあった配合を探すと良いです。
参照記事
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鴛鴦茶(えんおうちゃ)の味

なかなか鴛鴦茶の味を表現するのが難しいですが、ミルクティーにどことなく近い味がします。しかし、当然ミルクティーとは違う味であり、コーヒーと紅茶の苦味がそのまま残るのですが、お互いに打ち消しあうことはなく、両方の味がします。 今まで体験したことのない味を是非一度試してみてください。ちなみに鴛鴦茶を作るために使うコーヒーは香港ではインスタントコーヒーや品質の低いロブスタ種のコーヒー豆で作られることが多いです。インスタントコーヒーで軽いノリで自宅で作ってみるといいかもしれませんね。 コーヒーと紅茶というライバルといっても過言ではない飲み物同士を混ぜ合わせた鴛鴦茶ですが、ちょっとした工夫でいつもよりも少し変わったコーヒーが飲めて良いですね。
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