エスプレッソコーヒーとは?普通のコーヒーとの違い

エスプレッソコーヒーとは?普通のコーヒーとの違い

エスプレッソとい単語は聞いたことはあるけど、一体それが何なのかよくわかっていないという人はけっこういるかと思います。今回はそんなエスプレッソについて、エスプレッソとは何か、どのようにエスプレッソを楽しむのが良いのかなどについて書いていこうと思います。

エスプレッソとは何か

エスプレッソは、20世紀初頭のイタリアが発祥といわれています。エスプレッソの語源は、「急行」とか「速達」という意味。抽出にかかる時間は、20~30秒ほど。 極細挽きにしたエスプレッソ豆にエスプレッソマシンで圧力をかけ、お湯をコーヒー粉の中に瞬間的に通します。そうすることで、コーヒーの雑味を出さず、濃厚なコーヒーの旨味だけを凝縮したものが、エスプレッソです。
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エスプレッソの作り方

エスプレッソマシンを使用します。エスプレッソを抽出するポルタフィルターに極細挽きのコーヒー豆を入れ、タンパーという道具を使ってしっかりと豆を詰めます。 タンパーを用いてフィルターに詰め込む作業をタンピングといいますが、この作業は、エスプレッソの出来を左右する重要な作業です。均一にしっかりと豆を詰めることにより、豆に抵抗ができ、圧力をかけたお湯をしっかり受けてコーヒーの旨味が搾り取られます。ここは、まさにバリスタの腕の見せどころです。

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少しタンパーについて補足すると、タンパーは、様々な形状、素材、サイズのものが用意されており、種類がとても豊富です。値段も5000~30000円程です。もし購入を考えている方は、自分の感覚ももちろんですが、プロの意見も取り入れつつ、じっくり選択してください。 また使用する豆も重要です。1杯分のエスプレッソは、50粒の豆から抽出されます。つまり、エスプレッソ1杯分は、この約7グラムの豆が、その質を決めます。 これは、例えばオムレツを作る卵と同じで。もしオムレツに使う卵に、1個でも不良品が混じっていたら、すべてが台無しです。 特にエスプレッソは、これら全ての豆が完璧でなければなりません。うーん、奥が深いです。何はともあれ、ここまで来たら、あとは抽出を待つだけです。
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エスプレッソとコーヒーの違い

ここまで読んでいただければお分かりと思いますが、マシンを使って気圧をかけて抽出したコーヒーがエスプレッソ式。フィルターを使って抽出するのが、日本ではよく飲まれているドリップ式です。 コーヒーに比べ、エスプレッソの風味は苦味が強く濃厚な味わいで、抽出量もドリップ式の150cc~180ccに対し、エスプレッソは、20~30ccと少ない量になります。

なぜこのような違いがあるのか?

それは、エスプレッソ発祥の地、イタリアの歴史にあります。すでにコーヒー文化が定着していたイタリアでは、1806年ナポレオンによる大陸封鎖令や1857年の世界恐慌を背景に、輸入に頼っていたコーヒー原料不足に悩まされていました。そこで苦肉の策として、挽き豆の量を減らすことにしたのです。 少ない挽き豆でコーヒーの味わいを出すには、豆を細かく挽き、抽出用の水を減らさなければなりません。エスプレッソは、原料不足による豆の節約から生まれたコーヒーなのです。
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エスプレッソの楽しみ方

エスプレッソは、30cc程度の飲み物です。淹れ立てを冷めない内に3、4口ですーっと飲み、アフターテイストを楽しみます。また「苦い飲み物」というイメージが強いと思いますが、本来のエスプレッソは、砂糖を入れて初めて完成するといっても過言ではありません。 エスプレッソを無糖で飲むのは、日本人くらいだとか。好みはありますが、シュガースプーンに山盛り一杯の砂糖を入れます。そしてクレマ(クレマ:イタリア語でクリームのこと。エスプレッソに浮かぶ泡のことです。)が消えないように静かに混ぜます。3、4回混ぜれば十分です。
そして、できれば一気に、飲み干す。普通のコーヒーのようにちびちび飲んではいけません。もしかしたら、溶け残った砂糖がカップの底に沈んでいるかもしれません。 その砂糖は、スプーンですくって食べてしまってください。砂糖がとろっとして、まるでスイーツを食べているようなおいしさが楽しめるはずです。できれば、20~30分くらいかけてじっくりとどうぞ。
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