家の庭などで趣味レベルの栽培を行うことは日本の田舎ではよくされています。私の実家でも、よく祖母がきゅうりやトマトなどを育てていました。
しかし、コーヒーノキを栽培しているというのはあまり聞いたことがないのではないでしょうか。コーヒーノキは栽培するのが日本ではとても難しいこともあり、メジャーな作物ではありません。
しかし、趣味レベルであれば日本の沖縄など温かいエリア以外でもコーヒーノキを家の庭で栽培することが無理ではないようです。今回はそんなコーヒーノキを家の庭で栽培する方法について書いて行こうと思います。
- 参照記事
- ダッチ・コーヒーとは?独特な水出し方法でアイスコーヒーを作る
コーヒーは家庭でも趣味レベルなら栽培できる
コーヒーを家庭で栽培するというと、何を馬鹿げたことを言っているんだと思う人がほとんどだと思います。”建前上は”コーヒーはコーヒーベルトという温かいエリアでしか栽培できないことになっているからです。
でも実際には別にコーヒーベルトではなくても、ビニールハウスほどしっかりとした設備を持っていなくても、家庭でそれっぽくコーヒーを育てるだけで、1本程度であれば育てられないこともないようです。
しっかりとコーヒー農園のように大量のコーヒー豆を栽培しようと思ったら当然家庭でどうこうできる問題ではありませんが、趣味レベルであれば実際に栽培している人もいるようです。
実際にコーヒーを育てている人からは、コーヒーノキは可愛くて育てていても愛着が湧いてくるくらいだそうです。
- 参照記事
- コーヒーベルトとは?日本の沖縄も含まれるコーヒー栽培エリア
ただのコーヒー豆ではコーヒーノキは栽培できない
コーヒーは中くらいの大きさの木になるそうです。実際にコーヒー農園などのプランテーションでコーヒー豆を大量生産している場合には、収穫しやすいようにコーヒーノキの高さを調節します。
ちなみにコーヒーノキを栽培するための種として、普段コーヒーを飲む際に使っているコーヒー豆を使うことはできません。
コーヒーノキを栽培するのであれば、コーヒーノキを栽培することができる種ができるコーヒー豆を使用する必要があります。
- 参照記事
- コーヒー豆の産地と栽培条件の特徴について【保存版】
家庭でコーヒーノキを栽培する条件
家庭でコーヒーを育てる条件1:光
コーヒーは完全な日光よりも、まだらになった日光を好みます。そのために直射日光を浴びすぎたりしてギラギラした太陽の光に当ててはいけません。
なんとなく植物を育てていると十分な日光を当てなければいけないのではないかと思って、日当たりの良いところに置きがちですが、逆効果なので注意をする必要があります。
家庭でコーヒーを育てる条件2:水
コーヒーは水を好む植物なので、定期的に十分な量の水を与える必要があります。そのためにコーヒーは熱帯雨林などの多湿で降水量が多いエリアで栽培が盛んです。
家庭でコーヒーを育てる条件3:土
コーヒーは栄養分のある土壌でのみしっかりと栽培できます。そのためにしっかりと養分を含んだ肥沃な土壌でコーヒーを育てるようにしましょう。
- 参照記事
- コーヒー生豆とは?その特徴と分類などについて
コーヒーの栽培過程
コーヒーノキは春になると小さな花を咲かせます。その後にコーヒーチェリーの実ができます。それぞれのコーヒーチェリーには2つの種子が入っています。
そのために一つのコーヒーチェリーからは2つのコーヒー豆を作ることができるのです。コーヒーノキにはいくつもの種類がありますが、アラビカ種のコーヒーノキを栽培すると良いでしょう。
家庭でコーヒーノキを栽培するコツ
家庭でコーヒーノキを栽培するためにはできる限り、コーヒーが実際に生産されている現地に近い環境を作る必要があります。
具体的には、たっぷりの水をあげてしっかりと排水できるシステムを作り、湿度をできるだけ高くして、肥沃で少し酸性の土を準備するのです。
また、コーヒーは感染して病気になりやすいので、普段と何か葉っぱの色が違ったり様子がおかしい場合には、その原因を探りましょう。
もし仮に1本のコーヒーノキが病気に感染したら、他のコーヒーノキにも感染が映る危険性があるので、そうならないように十分に注意しましょう。
このようにコーヒーノキは栽培に注意さえすれば家の庭などでも栽培することができないこともないようです。興味がある人は一度試してみると良いかもしれません。
この記事は
the spruce:Growing Coffee Plants at Homeを参考にして書かれています。
- 参照記事
- コーヒーノキとは?コーヒーはもともと植物から採れる