コーヒー豆の手網焙煎とは?そのやり方とコツについて

コーヒー豆の手網焙煎とは?そのやり方とコツについて

「コーヒー豆を焙煎してみたい!」と思った時、一番簡単に焙煎を体験できるのが「手網焙煎」です。家にコンロや、もしくはカセットコンロがあれば誰でも簡単に、すぐに焙煎を始めることができるのです。今回は、そんな手網での焙煎について書いていきました。

そもそも焙煎とは?

そもそも焙煎とは、どういうことなんでしょう?「焙煎」という言葉に馴染みのない人は、「ロースト」と同じ意味と思っていただいて結構です。コーヒーは、もともと「コーヒーチェリー」という果物の「種」の部分からできています。実はその種がコーヒー豆で、緑色をした「生豆(なままめ)」と呼ばれるものです。 しかし、みなさんご存知のようにコーヒー豆は茶色いですよね?それは、コーヒーチェリーのタネに熱を加えることで「焙煎」しているから茶色いのです。これがコーヒーの焙煎。私たちが日常でよくみるコーヒーを飲むためには絶対に欠かせない要素なのです。

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焙煎にもいろんな種類がある

一口に「焙煎」と言っても、実はいろんな種類があるのです。大きく分けて3つ。 ・直火焙煎 ・半熱風焙煎 ・熱風焙煎 もちろん、焙煎の仕方によって味の感じ方も変わってきます。直火式では、高温で焙煎する上火と豆が直接当たるので独特な香りを出す豆に焼きあがることが多いです。 半熱風式では、火が直接当たることなく、焙煎機内で温まった空気で焙煎されます。そのため一番安定した焙煎が可能で、スペシャルティコーヒーのほとんどはこの半熱風式焙煎で焙煎されることがおおいです。 熱風式は、もうお分かりの方も多いと思いますが熱風を直接当てるだけ。これまでの焙煎機と違うのは、焙煎機そのものの熱伝導で焙煎されることがないので焙煎に幅が一番出やすいです。高温で短時間の焙煎も可能ですし、低温で長時間の焙煎も可能です。手網焙煎は、この中でいうと「直火焙煎」に分類されます。 実際の手網焙煎についてはこちらの動画をご覧ください。必要なものなども合わせて紹介されています。
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焙煎度って?

大まかに焙煎の基本を押さえたら次は「焙煎度合い」に関してです。焙煎度合いというのは、「どれだけ豆を焙煎したか」ということ。コーヒーを飲んだ時に苦いコーヒーもあれば酸味のあるコーヒーがあることを経験している人も多いと思います。それは、焙煎の仕方によって大きくコントロールすることができるのですね。 焙煎の基本はこの8種類 1、ライトロースト(Light roast) 2、シナモンロースト(Cinnamon roast) 3、ミディアムロースト(Medium roast) 4、ハイロースト(High roast) 5、シティロースト(City roast) 6、フルシティロースト(Fullcity roast) 7、フレンチロースト(French roast) 8、イタリアンロースト(Italian roast) 8種類の焙煎は上から順番に焙煎度合いが「深い」のですが、焙煎は焙煎度が深くなるにつれて味の特徴も大きく変わります。大まかにいうと、焙煎度が浅いほど酸味や甘味が強く、焙煎度が深いほど苦味や香りが強いコーヒーになるのです。 ちなみにスターバックスなんかでは焙煎度を「ライトロースト」「ミディアムロースト」「ダークロースト」という3段階で分けています。
参照記事
焙煎士とは?コーヒー豆を焙煎するのに資格は必要なのか

手網焙煎は難しい?

ただ、一番簡単にできる手網焙煎ですが、一般的に綺麗な焙煎をするのは難しいと言われています。それは、いろんな注意点があるからなんですね。 その注意点とは、 ・網を絶えず左右に振り続け、焼きムラが出ないようにする ・火に直接豆が当たらないようにする という2点です。機械はそれらを全て考慮して焙煎してくれるのですが、手網焙煎はそうは行きません。しかし、特に味に支障が出ると言ったことはないです。なので焙煎を初めてする人には手網焙煎がやはりオススメです。 こう考えると、焙煎技術を身につけることで焙煎度からどんな特徴が出ているコーヒーなのか判別できたり、「自分好みのコーヒー」を飲むことができますね!まずは一番簡単な手網焙煎から始めてみてはいかがですか?
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