コーヒー豆はコーヒーノキという植物にできるコーヒーチェリーから出来上がります。それを精製して外側の余計な皮などを剥がして、焙煎してコーヒー豆を炒めて、それを挽いて粉々にしてからお湯を注げば一杯のコーヒーが出来上がります。
しかし実は世の中にはコーヒー豆を使わずに”コーヒー”を作る方法があります。ハーブコーヒーや代用コヒーなどと呼ばれるのですが、これはコーヒー豆ではなくてタンポポやチコリーなど他の植物を使ってコーヒーっぽい飲み物を作ります。
今回はそんなハーブコーヒーについて、ハーブコーヒーとして大表的なものは何があるのか、それぞれどんな特徴があるのか、コーヒーとハーブの相性などについて書いていこうと思います。
- 参照記事
- 代用コーヒーとは?コーヒー豆を使わないコーヒーの作り方
ハーブコーヒー①:チコリコーヒー
ハーブコーヒーの中でもおそらく最も有名なのがこのチコリコーヒーです。これはチコリーという植物の根っこを乾燥させてから焙煎して炒ったものです。
ハーブコーヒーはコーヒー豆を全く使っていないので、人間の健康に与える影響も当然普通のコーヒーとは違ってきます。チコリコーヒーについていうとコレステロールを下げたり血糖値の上昇を防いだりする効果があるようです。
肝心な味についてですが、チコリコーヒーはあくまでコーヒーに味を似せて作っているだけなので、当然ながらコーヒーの味にこだわりがある人が飲むと大きな違和感を感じます。あまりチコリコーヒーを見かけることは少ないかと思いますが、日本では「生活の木」などでチコリコーヒーが売られています。
ハーブコーヒー②:タンポポコーヒー
ハーブコーヒーの中でチコリーコーヒーと並んで有名なのがタンポポコーヒーです。タンポポコーヒーとはお馴染みのタンポポを使ってコーヒーを作るというものです。
タンポポと言っても黄色い花の部分ではなくてこれも根っこを乾燥させてから焙煎してから焙煎して炒ります。このタンポポコーヒーも健康に良い影響を与えることで知られており、特に消化器官に良いことで知られています。
また、コーヒーは好きなんだけど妊娠してカフェインが摂れないという妊婦からも人気であり、タンポポなので構造上カフェインがほとんどなくて妊婦から人気であることでタンポポコーヒーは有名です。
道端に生えているタンポポを使って自宅で無理やりハーブコーヒーを作る人もいるようですが、かなりマズくなる傾向にあり、あまりおすすめはできません。
ハーブコーヒー③:玄米コーヒー
ハーブコーヒーの中で有名なのはチコリコーヒーとタンポポコーヒーですが、日本人にお馴染みな玄米を使って作る玄米コーヒーも存在します。玄米をさらに焙煎して、そこにお湯を注ぐことで玄米コーヒーは出来上がります。
玄米は健康に良いということはなんとなく知っている人も多いかと思いますが、玄米コーヒーにはデトックス効果や免疫力の強化などが見込めます。
ハーブコーヒーは他にも「どんぐりコーヒー」や「大豆コーヒー」などいくつかありますが、初めてハーブコーヒーを飲むという場合にはタンポポコーヒーやチコリコーヒーなどから入るのが良いかと思います。
コーヒーとハーブは意外に合う
今回の本題からは少し外れますが、コーヒーにハーブ系のものを入れても楽しむことができます。コーヒーに入れるものと言ったら砂糖やミルクが有名ですがハーブを入れても意外に合います。
ミント+コーヒー
さっぱり系の飲み物が好きな人におすすめなのがミントをコーヒーに入れたミントコーヒーです。ハーブの香りがツーンとしており、飲むとシャキッとした気分になることができます。
- 参照記事
- ミントコーヒーが流行りつつある!その作り方(レシピ)について
ローズ+コーヒー
ローズをコーヒーに入れたローズコーヒーなるものも存在します。コーヒーを抽出するタイミングでローズの花を入れるのですが、バラの華やかな香りを楽しむことができます。
シナモン+コーヒー
昔ながらの喫茶店などではシナモンスティックがコーヒーと一緒に出てきてシナモン風味のコーヒーを楽しむことができるところもありますが、シナモンはコーヒーによく合います。ちょっぴりスパイシーな感じがコーヒーとうまく溶け合います。
このようにハーブコーヒーとはコーヒー豆を使わずにコーヒー風味の飲み物を作ることですが、コーヒーにハーブを入れる形でも楽しむことができます。興味がある人はぜひ一度試して見てください。
- 参照記事
- シナモンコーヒーとは?その効果・効能と作り方(レシピ)