アイスコーヒーを海外で注文すると変な反応される?!

アイスコーヒーを海外で注文すると変な反応される?!

アイスコーヒーって日本にしか存在しないという説がネット上でよく出ていたので、マジか調べてみました。先にネタバレすると、マジではないです。嘘です(笑) 実際に僕もアメリカに住んでいた時にはよくアイスコーヒーを頼んで飲んでいました。でも2000年くらいまではマジで存在していませんでした。その事実に驚愕したので、今回はアイスコーヒーと海外の関係について見ていきたいと思います。

目次

1). 2000年頃の海外にはアイスコーヒーという概念がなかった 2). 今の海外ではアイスコーヒーが流行っている 3). アイスコーヒーの起源は日本という事実

2000年頃の海外にはアイスコーヒーという概念がなかった

2000年頃の海外にはアイスコーヒーというものが存在していませんでした。たとえばカフェ的なところで、夏の暑い時に訪問して 「すいませーん、アイスコーヒーの小さいやつを1つください」 と言ったところで、店員からは何を言ってるんだこいつは的な感じで見られてしまいました。店員も面倒なので、ホットコーヒーに氷を無理やりたくさん突っこんで、はいどうぞと渡していたそうです。 当然そんなアイスコーヒーはぬるくて美味しい訳がありません。美味しくないので人気が出るわけもありません。アイスコーヒーはホットコーヒーと違って香りを楽しむこともできないので、今でもフランスでは邪道なものとしてアイスコーヒーを提供していないカフェもあるそうです。

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あとは、アイスコーヒーを頼んだら バニラアイスが上にのったコーヒーが出てきたということもあったようです。いわゆるパフェみたいな飲み物であり、甘いのが苦手な人から見たら、しんどいですね(笑) 今でも海外に旅行した時に、「ice coffee(アイス コーヒー)」と頼むとこれが出てくることがあるそうです。日本で飲むようなアイスコーヒーが飲みたい時には「iced coffee(アイスド コーヒー)」と”ed”を付けて受動態にする必要があるとのことです。

今の海外ではアイスコーヒーが流行っている

2000年までの海外ではアイスコーヒーという概念がなかったのですが、今の海外ではアイスコーヒーという概念があります。というよりむしろアイスコーヒーが流行っています。 スターバックス、ネスカフェ、マクドナルドなどといった世界レベルで展開しているチェーン店がアイスコーヒーを他の国でも提供するようになったことで、他の国でもアイスコーヒーの認知が向上して、世界中に知れ渡るようになりました。
特にアメリカでは若者の間でアイスコーヒーが流行し、今では38%以上の若者がアイスコーヒーを好んで飲むようになりました。つい20年ほど前までは、アイスコーヒーという概念すらなかったにもかかわらず、ここまで広く普及していることは驚きです。 今でも一部の地方にある小さいカフェでは、アイスコーヒーと頼んでも通じないことがあるようです。僕も2016年にアメリカのデトロイトからニューヨークまで車で旅行をしたことがあったのですが、その途中であまりにも眠くなって、ペンシルベニア州という山しか無いような田舎の小さいカフェに入りました。 当時は夏で何の気なしにアイスコーヒーを頼んだのですが、出てきたのはホットコーヒーに氷がたくさん入っているぬるくて美味しく無いアイスコーヒーでした。その時は、変な店だなーとくらいしか思ってなかったのですが、裏にはこういう理由があったわけです。

アイスコーヒーの起源は日本という事実

こうなってくると、なんで日本では昔からアイスコーヒーが存在しているのに、海外ではアイスコーヒーが存在しないんだろうと不思議に思いますが、その理由は、アイスコーヒーの発祥が日本だったからです。 諸説はいろいろとありますが、アイスコーヒーは明治時代に日本で発明されたと言われており、最初の頃はアイスコーヒーではなくて氷コーヒーと呼ばれており、井戸の水でコーヒーを冷やして作られていました。 その後、大正時代くらいからアイスコーヒーという名前で定着するようになり、昭和時代には広く一般の人々からも飲まれるようになっていきました。

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そんなアイスコーヒーが日本で流行っていてみんなからウケている状況を見て、他の国でもアイスコーヒーが流行るんじゃないかと考えたチェーン店が、世界中にアイスコーヒーを広げていきました。 日本では昔から、川や井戸などでスイカやキュウリといった野菜・果物を冷やして、食べ物を冷やしてから食べるという文化があったので、それと同じ要領で温かいコーヒーを井戸の水で冷やしてからアイスコーヒーにして飲むという発想に至ったと言われています。
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一方で海外では、火を通していない飲み物は、お腹を下す可能性があるから避けた方が良いという食文化があったために、そもそもアイスコーヒーを飲むという発想に至らなかったと言われています。 少し前から、サードウェーブという形でブルーボトルコーヒーやゴリラコーヒーなどアメリカから新しい形態のコーヒー店が日本にも参入してきており、日本はおしゃれなアメリカの後を追っているような雰囲気もありましたが、実際にはアイスコーヒーなど日本が世界のコーヒーの最先端として引っ張っている分野もあったのです。
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