コーヒー 挽きたて

●なぜコーヒーは挽きたてが美味しいの?●
「コーヒー豆は挽き立てのものを使ったほうがいいですか?」と言われる方がいらっしゃいます。
確かに、コーヒー豆屋さんやスーパーなどでコーヒー豆を購入すると、わざわざ自宅で挽かなくともその場で無料で挽いてくれます。

ですが、基本的に美味しいコーヒーを味わいたいのであれば、コーヒーは淹れる直前に毎回挽いたほうがいいでしょう。

今回はその理由についてご説明し、おすすめのグラインダー(豆をひくための器具)をご紹介したいと思います。

●その場で挽くことで味や香りの劣化を防ぐ
豆を挽いて粉にすることによって、香りが抜けていくスピードが急速に早くなります。
皆さんも豆をひいたときにコーヒーの良い香りがするのを感じたことがあるのではないでしょうか。
あれがまさにコーヒーの香りが抜けていっている状態です。

また、コーヒーは粉になることによって、豆の時よりも空気に触れる部分が大きくなります。
そのため、日にちの経過によって食べものなどの味が抜けていくように、コーヒー豆の味も抜けやすくなります。

そして、空気に触れる面積が大きくなるということは、豆の酸化のスピードを早めるということでもあります。
酸化が進むことによって、本来コーヒーが持っている綺麗な酸味が劣化して不快に感じるようになってしまいます。

ときどき、「酸味のあるコーヒーがダメだという方」がいらっしゃいますが、こうした劣化した豆を味わったことが理由である場合が多いんです。

●コーヒーを挽きたてで淹れると美味しい!?
それでは、多少めんどくさくとも自宅でコーヒー豆を挽くメリットはあるのでしょうか。

おそらく、もっとも多くの人が強く感じられることとしては、コーヒーの香りの強さでしょう。
当然ですが、挽き立てのコーヒー豆のほうが香り高いコーヒーを味わうことができます。

また、さきほどもご説明したように、粉にしたコーヒー豆は豆の状態よりも劣化が急速に進みます。
ですので、豆の状態で保存し毎回挽くようにしたほうが、長い間美味しいコーヒーを味わうことができます。

これは完全に個人的な意見ですが、粉にした状態で1日保存したコーヒー豆は、豆の状態で2週間保存したコーヒー豆より劣化が進んでいるように感じられます。

少し極端かもしれませんが、豆の状態で保存するのと粉の状態で保存するのはそのぐらい大きな差があると考えてもいいでしょう。

●自宅用にお勧めのグラインダー
自宅でコーヒー豆を挽くのに適した器具はどんなものでしょうか?
家庭用としては高性能のものと、機能はそれなりですが、安く買えるものなど、ご自身に合わせて選んでみてください。

・bodum BISTRO グラインダー
細挽きから粗挽きまで対応しているため、いろいろな器具に使うことができます。ドリップなどだけでなく、エスプレッソマシン用の挽き方にも対応できるでしょう。

「エスプレッソもドリップコーヒーも自宅で出したいわ」という方におすすめ。デザインがカッコいい点もポイントです。静電気が起きないので、粉が飛び散りにくいという点も特徴的です。

・Kalita ナイスカットミル
焙煎屋さんやカフェなど、ときどきプロも使っているナイスカットミル。さすがにプロが使う道具としては能力不足な感は否めませんが、家庭用としてはかなり高性能です

先ほどのbodum bistroグラインダーは、エスプレッソもドリップも大丈夫と書きましたが、こちらはドリップぐらいの荒さにしか挽けません。

「じゃあ、bodumのほうが良いの?」と思われるかもしれませんが、そうではありません。
こちらのほうがドリップ用の粉の大きさをさらに微調整できるので、あくまでドリップコーヒーがメインでエスプレッソは淹れる予定がないという方にとっては、おすすめです。

ときどき、「手で挽くミルのほうがカッコいい」といわれる方もいらっしゃいますが、手挽きのミルは絶対的に粉の大きさを均一にできません。
ですので、より美味しいコーヒーを求めるのであれば、家庭用のグラインダーを検討してみるとよいでしょう。

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