●コーヒーシフォンケーキの美味しい作り方●
三時のおやつにケーキとコーヒーはいかがでしょう?
簡単に作れて美味しいシフォンケーキを今回はご紹介します。
自宅にあるもので簡単に作れちゃうのでありがたいと思います。
コーヒーを使用しているので、効果なども一石二鳥に摂取できそうですね。
●シフォンケーキとは
まず初めにシフォンケーキの誕生について軽く触れておきましょう。
1927年、ロサンジェルスに住む64歳の保険のセールスマンだったハリーベッカーが、この軽さと濃厚さを合わせ持つ新しいケーキを発明しました。
ハリーベーカーは、新しいケーキを発明後20年間、このレシピを極秘にし、特別な場合のみにこのケーキを作りました。
1948年、彼はついにミネアポリスにある、ジェネラルミルズ社(製粉会社)が主催するラジオ番組で、秘密のレシピを公表しました。
その秘密とは、サラダオイルを使用することでした。
シフォンケーキは、ケーキにおける世紀の新発明として喝采を浴びることになったんです。
●名前の由来
「シフォン(chiffon)」とは「絹やレーヨンのような薄い織物」のことで、召し上がったことのある方なら、その柔らかい食感から納得できる名前ですね。
商品の写真を見ていただくとわかりますが、形も少し変わっていて、普通のスポンジケーキより背が高く、中央に円筒状の穴が開いています。
見かけだけでなく、その食感や形の秘密もまた特徴的です。
まず、シフォンケーキの材料にはバターを使いません。
代わりに、低カロリーでコレステロールゼロの植物油を使います。
この植物油の軽さが、ふわふわで柔らかい生地の秘密のひとつです。
材料には、元々はベーキングパウダーを使うのが一般的でしたが、昨今の健康志向の流れでしょうか、日本で見る比較的新しいレシピではベーキングパウダーを使っていないものも増えてきているようです。
もちろん、シュワリでも使っていません。
新鮮な卵白をきちんと泡立てれば、メレンゲに入った細かい空気の泡の力で膨らませることができるからです。
●再度歴史にも触れてみましょう
上記でも触れましたが、多少かみ砕くと、アメリカのエンタテインメント業界を代表するMGMや RKOのスタジオのほか、 バーバラ・スタンウィック( Barbara Stanwyck )、 メイ・ロブソン( May Robson )、そして エレナ・ルーズベルト( Eleanor Roosevelt )といったセレブ達にも届けていたとのこと。
その希少性から、高級菓子という位置づけだったのでしょうか。
なお、現地のサイトにはハワイや日本にももたらされたり、映画にも登場したとあります。
その後、1947年に秘密のレシピはゼネラルミルズ社に売却され、ここで初めて植物油を使っていたことが明かされました。『Better Homes and Garden Magazine』誌の1948年5月号で紹介され、1940年50年代には国中で一大センセーションを巻き起こしたといいます。
それでは本題に移りたいと思います。
●間違いのないコーヒーシフォンケーキの作り方
卵黄(Lサイズ)4個
砂糖 60g
サラダ油 30cc
インスタントコーヒー 大さじ1/2
ぬるま湯 30cc
コーヒーリキュール(カルアはスーパーのお酒コーナーで簡単に手に入ります)20cc
薄力粉 75g
卵白(Lサイズ) 4個
になります。
●作業手順
1、下準備①をします。卵黄と卵白を分けたら、卵白は使うまで冷蔵庫にしまっておきます。形は油分を塗ったり紙を敷いたりせずそのまま使います。
2、下準備②インスタントコーヒーをぬるま湯で溶かし、コーヒーリキュールを加え冷ます。小麦粉はふるい、ハンドミキサ‐を準備。
3、卵黄に砂糖を1/3加え、泡だて器でもったりするまで混ぜ、サラダ油も加え、混ぜ合わせる。(生地は重くなります)
4、②のコーヒー液を加え軽く混ぜたら。さらに小麦粉を加え、泡だて器でしっかり混ぜる(ホットケーキの生地の様にポッテリする)
5、オーブンで温めを始める。
6、冷やした卵白に残りの砂糖を加え、ハンドミキサーで砂糖を溶かし、角がピンと立つまでしっかり泡立てる 。
7、④の卵液にメレンゲの1/3を加え、泡だて器でしっかり混ぜる。これは犠牲のメレンゲと言って、生地を一つにまとめる役目がある 。
8、泡だて器からゴムベラに変える。1/3のメレンゲを加え、泡をつぶさないよう、ボールの底から切るようにふんわり混ぜ合わせる 。
9、最後に残ったメレンゲの方のボールへ、⑧の生地を一気に入れ、手早くふんわり混ぜる。これで卵黄の生地がムラなく混ざる。
10、天板の上に型を置き、空気を抜くように高い位置から生地を流しいれていく。平らにならしたりしなくてよい。
11、16.5㎝の型なら180℃で30分。今回用いた10㎝型なら、170℃で20分焼き上げる。
12、焼き縮みしないように、焼きあがったらビンや缶を使ってさかさまにする。完全に冷めるまで待つ 。
13、②外側の生地と型の間にヘラを入れる。型をこする感じでヘラを上下させて、一周させていく 。
14、③竹串を使って内側の生地を離す。筒周りと生地の間に竹串を入れ上下させながらぐるっと一周させる。
15、逆さにして、外側の型をはずす。この時点で中心部分が残ります。
16、最後に底の部分と生地の間にヘラを差し込んで、ゆっくり切り離すと、ストンと生地が落ちます。
17、出来上がりです。