●コーヒーとポリフェノールの関係●

●コーヒーとポリフェノールの関係●
皆さんご存知だろうか、コーヒーに含まれる「ポリフェノール」が日本人の健康の源だといわれています。
今やコーヒーは、世界中で愛され親しみ飲まれていて、コーヒーの香りや味は、ストレス社会で生きている私たちに「つかの間のホッとタイム」を与えてくれ、必要不可欠な存在になっていますね。
ここでは、いつも飲むコーヒーに含まれるポリフェノールとその抗酸化作用についてお伝えします。

●コーヒーに「ポリフェノール」!?
コーヒーの健康効果の成分として注目されているのが、コーヒーに含まれるポリフェノールであるカフェイン、カテキン、クロロゲン酸の三つの成分です。
個々の成分だけならば、それらの成分を含む食品はたくさんあります。
しかし、コーヒーに含まれるポリフェノールは複数有り、それらの相互作用によるコーヒーならではの健康効果も期待され、様々な研究が行われています。
NHKの「あさイチ」でも、「コーヒーと緑茶が死亡リスクを下げる」という話題で盛り上がるなど、最近コーヒーの健康効果が注目されています。

●コーヒーに含まれている成分
“カフェイン”
人に対する興奮作用があることから眠気覚ましとして利用されていることは有名ですが、気管支を広げて呼吸機能を向上させる効果もあります。
それによって酸素の取り込みが活発になり、炭水化物や脂肪の燃焼がアップする効果があります。

“カテキン”
カテキンは緑茶にも含まれていますが、強力な抗酸化活性を示すポリフェノールの一種で、体内の活性酸素を中和する働きがあります。

“クロロゲン酸”
クロロゲン酸には、糖の利用を遅らせる効果や、褐色脂肪細胞を活性化して体脂肪の燃焼を促進する効果があります。
コーヒーに含まれる数あるポリフェノールの中でも、特に注目されているのがこのクロロゲン酸です。

●ポリフェノール
ポリフェノールは植物が作り出す抗酸化物質で、分子内に複数のフェノール性-OH基を持っています。赤ワインのアントシアニン、お茶のカテキン、ココアのカカオポリフェノールなどは皆ポリフェノールの仲間です。その他野菜や果物にも多く含まれ、その数は5000種類以上あるといわれています。
コーヒーの生豆にはポリフェノールの一種であるクロロゲン酸が多く含まれています。

●主な機能
・抗酸化作用・抗菌性、抗ウイルス活性・抗ガン作用・抗肥満作用・脂肪代謝調節作用・口臭抑制作用・抗疲労作用
などがあげられます。

●日本人のポリフェノール摂取源は第一位はコーヒー
なんと、日本人の食品・飲料からのポリフェノール摂取源の1位はコーヒー(47%)である、というデータが発表され続いて2位が緑茶(16%)。
コーヒーは、緑茶の約2倍ものポリフェノールを含むそうです。
赤ワインや緑茶に含まれている、ということで知られているポリフェノール。実は、いつも飲んでいるコーヒーからの摂取が1位とは少し意外な嬉しい驚きですね。

●効果
2型糖尿病や肝疾患(肝がん、肝硬変)の発症リスクがコーヒーの摂取により低減されるとの発表が相次ぎ話題となっていますが、その効果の源として多量に含まれるコーヒーポリフェノールが注目を集めています。

ポリフェノールの代表的な効果は抗酸化作用で、活性酸素による酸化を防いでくれます。
もちろんコーヒーのポリフェノールにも強い抗酸化作用があります。活性酸素は主に体内で作られる不安定な酸素で、過剰の活性酸素は細胞や遺伝子を傷つけ、がんの一因にもなるといわれています。血液中では脂質と反応し、動脈硬化や心筋梗塞といった生活習慣病の引き金にもなります。

●ポリフェノール摂取の際の注意事項
ポリフェノールには、何千という種類があります。カフェインもポリフェノールの一種ですが、例えばカフェインだけでポリフェノールを摂取しようとすると(実際にはそのようなことはほぼ不可能だと思いますが…)カフェインの取り過ぎと言わざるを得ませんね。
また、赤ワインばかり飲むわけにもいきません。
なんでもそうですが、バランスよく、自分にあった効果的なポリフェノールを摂取するのが良さそうです。

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