●コーヒーの学校の選び方●
皆さんは、コーヒーについて全く知らない初心者の方がコーヒーについて勉強する際、いったいどんなところであれば学べると思われるでしょうか。
独学で学ぶ場合を除けば、実は意外とコーヒーのことを学べる場はそれほど多くありません。
コーヒーのことについて全く知らない初心者の方がコーヒーの知識を本格的に学ぼうと思うと、大きく分けて4つのタイプの学び方から選ぶことになります。
●4つのタイプの"コーヒーの学校"のメリット・デメリット
先ほどもご紹介しましたが、初心者の方がコーヒーについて本気で学ぶには大きく分けて4つの方法があります。
それぞれ以下の通りです。
1、カフェでアルバイトして修業する
2、カフェ講座のある調理師・パティシエ専門学校に入学
3、カフェや焙煎店の開講するカフェ開業講座に通学する
4、コーヒー専門のスクールに入学する
今回はそれぞれの学び方のメリットデメリットについて簡単にご紹介していきたいと思います。
●カフェでアルバイトして修行する編
特に多いのが、カフェで働いて修業するといったやり方でしょう。
メリット
・カフェでのワークフローやオペレーションを体験できる
・生のお客様の声を聞くことができ、直接経営を学べる
・自分の顔を売れるので、カフェ開業の際に集客できる
・現場に活かす技術訓練の場としては最高の学校
・お金を稼ぎながら勉強できる
デメリット
・そのカフェの方法論しか学べないことが多い
・知識や理論面はあまり身につかない傾向
・カフェによってはコーヒーに力を入れていないことも
"コーヒーを学ぶ"という点に注目したとき、カフェで働くことの最大のメリットと言えば、実際にカフェでコーヒーを提供するときのワークフローやオペレーションを勉強できることでしょう。
●カフェ講座のある調理師・パティシエ専門学校に入学編
最近は調理師専門学校やパティシエ専門学校でも、カフェの講座を設けることが多くなってきました。
都市部では、カフェ開業を専門とした専門学校まで出てきています。
メリット
・コーヒー以外の調理、製菓面の勉強もできる
・調理や製菓系の資格を取得できる
・就職への強さはピカイチ
・カフェ経営を学ぶこともできる学校もある
・指導者のプロフィールがしっかりしている場合が多い
デメリット
・ドリンクの講座が圧倒的に少ない
・費用面・時間面でのコストが高い
・個人レッスンではないので、学習のペースが合わない場合も
専門学校などは、どちらかというと広く浅く学ぶ場と言ったほうが良いかもしれません。
これから専門の場や領域に入っていく学生のスタート地点といったほうがいいでしょう。
ですが、数百万円の費用と2,3年の時間 をかけることになるので、コーヒーを学ぶという一点だけに集中するなら、あまりおすすめの方法とは言えないでしょう。
●カフェや焙煎店の開講するカフェ開業講座に通学する
これも最近少しずつ増えてきているやり方です。
メリット
・自分好みのコーヒーを提供するカフェなら最高の学校
・豆や器具の卸までサポートしてくれる場合も多い
・個人レッスンがほとんどなので、開講時期などに決まりがない
・専門学校に比べると安価
・カフェのオーナーから直接話を聞ける
デメリット
・カフェの営業時間に通学スケジュールが左右される
・そのカフェ特有のやり方しか学べない場合が多い
・コーヒー豆や器具の卸を自由に選べない場合も多い
カフェや焙煎屋(ロースター)で学ぶ場合の最大の特徴を述べるとすれば、「そのカフェで提供されるコーヒーが自分好みなら最高」という言葉に尽きるでしょう。
●コーヒー専門のスクールに入学する
完全な初心者から始めたい方には、コーヒー専門のスクールに入学することをおすすめします。
有名なところで言えば、UCCコーヒーアカデミーなどが一般的だと思います。
メリット
・特定の器具や淹れ方に限定しない基礎の知識が学べる
・豆や器具の卸までサポートしてくれる場合もある
・スクールによって個人レッスンから講義形式まで様々
・専門学校に比べると安価
・コーヒーのことが全く分からない初心者に向いている
デメリット
・特定のカフェや焙煎屋のやり方を学ぶのには不向き
・カフェ開業知識などを学ぶには不向きなことが多い
・コーヒー豆や器具の卸を自分で探す必要性がある場合も
・全国どこでも受講できるわけではない
一番のメリットとしては、やはり「特定の器具や淹れ方に限定しない基礎の知識が学べる」という点です。
●まとめ
今回は、いろいろな"コーヒーを学ぶ学校"をご紹介しました。
コーヒーを本気で学ぶと言っても、それぞれ色々な方法があるとは思いますが、どのやり方にも必ずメリットとデメリットがあります。
時間もお金も限られていますし、全てのやり方を体験するというわけにもいかないでしょう。
そこで大事になってくるのが、「自分の目的をはっきりさせる」ということです。
そのうえでそれぞれの方法を選択してみるとよいでしょう。