●コレステロールとコーヒーとの関係性●
コーヒーは一息つくときに飲むことが多いと思います。
コーヒーが好きな方であれば銘柄にもこだわっていると思います。
そのコーヒーが悪玉コレステロールとの意外な関係があることがわかりました。
昔はコーヒーは体に悪いと言われたこともある飲み物ですが、最近では体にとても良い効果があるとしてとても注目されています。
●コーヒー豆は意外にも薬用植物だった!?
現在では嗜好品として親しまれていますが、コーヒーは眠気防止や疲労回復に注目されてきた薬用植物からできたものです。
もとは薬として飲まれていたものなんですね。
昔は体に悪いという研究者もいましたが1990年以降、そのような意見は全て否定されるようになり、逆に体に良い効果を生む飲み物として注目されるようになってきました。
コーヒーに含まれる成分はカフェインだけでなく『ポリフェノール』の一種が含まれており活性酸素を除去する抗酸化作用があります。
この抗酸化作用は悪玉コレステロールと非常に深い関係があります。
●悪玉コレステロールは全て悪いわけじゃなかった
悪玉コレステロールも体にとって欠かせない成分の1つで、本当に悪いのは活性酸素と結合してできる『酸化LDLコレステロール』と言われるものです。
悪玉コレステロールが活性酸素と結びつくことで本当の悪者になるのです。
コーヒーを飲むことで活性酸素を除去する効果があるので、悪玉コレステロールを本当の悪者に変化させるのを防ぐことができるのです。
●コーヒーで善玉コレステロールが増える!?
コレステロールには善玉と悪玉の2種類があるのですが、実はこのバランスが何より大切だとご存知でしょうか。
悪玉コレステロールが正常範囲内にあっても善玉コレステロールが少ないと病気のリスクが上がります。
善玉コレステロールは余った悪玉コレステロールを排出する働きをするために動脈硬化の予防には欠かせないものだと言われています。
ですから善玉コレステロールを増やす必要があります。
善玉コレステロールを増やすには『有酸素運動』しかないと言われていますが、コーヒーに含まれるポリフェノールは善玉コレステロールを増やすことができるという研究結果があります。
その他、コーヒーには脂肪を燃焼させる効果もあり中性脂肪を減らす助けにもなるということです。
中性脂肪は悪玉コレステロールを増加させるのでコーヒーを飲むことで悪玉を減らすことができます。
●悪玉コレステロールを減らすコーヒーの飲み方
コーヒーは1日に3杯~5杯までにしましょう。
いくら健康に良いからと飲みすぎは避けましょう。
5杯以上になると心臓病のリスクが上がるという報告もあります。
いつ飲んでも問題ないのですが、できるだけ空腹時を避けるようにすることです。
これはコーヒーに含まれる「クロロゲン」が胃酸の分泌を増やすと言われているからです。
胃の中が空っぽなのに胃酸が増えると胃に負担がかかります。
どうしてもコーヒーしか飲む時間がない、というような場合はちょっとしたおつまみを食べるとか、コーヒーにミルクを入れて飲むと緩和されます。
●コーヒーで悪玉コレステロールが上昇?
熱すぎる飲み物のほかに、一気飲みこむような習慣は体に良くない影響を与えるようです。
では、コーヒーではどうなのでしょう。
コーヒー自体の良し悪しも研究結果で出ているそうで、コーヒーには苦み成分の「カフェストール」が含まれていて、悪玉コレステロールを上昇させてしまうことがわかっています。
幸い、この成分自体はコーヒーをペーパーでろ過すれば取り除けるそうです。
その為か、ペーパードリップ式で淹れたコーヒーには何の問題もなく、安心して飲んでいいことが証明されていますからね。
一方で、エスプレッソ式コーヒーには少々問題があるかもしれませんね。
尚、砂糖やクリームをたくさん入れてしまうと、せっかくのコーヒーなどの本来の機能が台無しになってしますそうで、なるべく余計なものは加えずに飲むのがいいそうです。
健康の為には、暑すぎる飲み物とエスプレッソばかり飲み続けるのはなるべく避けたほうがいいかもしれませんね!