ラオス産コーヒー豆の特徴-その栽培条件と生産地について

ラオス産コーヒー豆の特徴-その栽培条件と生産地について

東南アジアはコーヒーの生産地として有名です。特にインドネシアやベトナムはコーヒー豆の生産量が多く、世界的にも注目を集めています。そんな東南アジアの中にラオスというコーヒー豆の生産国があります。 ラオス産のコーヒー豆はあまり知られていませんが、実はコーヒー豆を生産しており日本でも一部の人によって飲まれています。今回はそんなラオス産のコーヒー豆につて書いていこうと思います。

ラオスとコーヒーの歴史

あまりラオスと言われてもパッと思いつくものがない人がほとんどだと思います。ラオスは人口が700万人と少ないにもかかわらず面積は日本の半分以上あります。そのほとんどが高原や山岳地帯であり、標高の高いエリアでしか栽培できないコーヒー豆を栽培することができます。 ラオス国民の90%以上が農業関連の仕事をしており、その中でもコーヒー豆はラオスにおける輸出の多くを占めており重要性の高い品目になっています。現在のラオス経済はコーヒー豆によって支えられていると言っても良いでしょう。 ラオスにコーヒー豆がもたらされたのは植民地時代のことでした。1915年にフランスがラオスにコーヒーの苗木を持ち込んで、ラオスの南部のボーラウェン高原でコーヒーノキの栽培が始まりました。
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ラオス産コーヒー豆の栽培

ラオス産のコーヒー豆の90%近くは南部にあるボーラウェン高原というところで行われています。ラオス南部は赤道に近くて温暖であり、かつ標高が高いエリアなのでまさにコーヒー豆の栽培に適していると言えます。 また、ラオスには何百年も前に火山噴火があったので火山灰性の土壌を持っており、コーヒー豆を栽培するのに必要なミネラルを多く含んでいるので、土壌の面からもラオス南部はコーヒー豆の栽培に最適なのです。

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フランスからの植民地時代にコーヒーの苗木がもたらされたのもこのボーラウェン高原であり、今でもここでアラビカ種、ロブスタ種、リベリカ種の栽培が行われています。
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ラオス産コーヒー豆の生産

ラオスで生産される農産物には大豆、米、とうもろこしなどがありますが、コーヒーはそれらに並んでラオス経済における重要な農産物の1つです。 ラオスで生産される主なコーヒー豆の種類としては、アラビカ種、ロブスタ種、リベリカ種の3種類です。とは言うものの、リベリカ種のコーヒー豆はほとんど生産されていないので実際にはアラビカ種とロブスタ種がほとんどです。 割合としてはアラビカ種が30%くらいでロブスタ種が70%くらいです。もともとは栽培が簡単であることからロブスタ種が中心に生産されていたのですが、数十年前から取引価格が高いアラビカ種の生産が政府主導で増えています。
アラビカ種のコーヒー豆は外貨獲得のために他国へと輸出されることが多く国内で消費されるのはロブスタ種が中心です。ロブスタ種はコーヒーの味が強いことからコンデンスミルクを入れて甘くしてから飲むことが多いようです。 ラオス産のコーヒー豆は日本ではあまり知られていませんが、このようにラオスの国をあげてコーヒーの生産に注力をしており、コーヒーを栽培するのに適切な土壌も揃っています。今後は日本でももっと飲めるようになる日が来ると良いですね。
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