マダガスカル共和国は、アフリカ大陸の南東から約400kmほど離れた島「マダガスカル島」を中心とする島国です。
周囲には無数の島があります。マダガスカル島は日本列島よりも大きく、1.6倍ほどあるといわれています。大きな島なのですね。
またマダガスカル島に生息する動物は9割程度が固有種(その国にしかいない種類)とされている、珍しい国なのです。
国の位置はコーヒーベルト(赤道周囲のコーヒー栽培に適した地域)に入っており、コーヒーの栽培も盛んです。
マダガスカル産コーヒーとは?
マダガスカルのコーヒー生産量は、同じアフリカ地域であるタンザニアやケニアと同じくらいの量(年間5万トン)くらいです。かなり盛んですよね。
ただ日本国内ではマダガスカル産のコーヒーはあまり見かけません。それは、マダガスカルで作られるコーヒーのほとんどが「ロブスタ種」だからです。
ロブスタ種は、同じコーヒーのアラビカ種と違い、ストレートで飲まれることはあまりない(荒々しい味がする)ので、結果その銘柄を目にする機会もほとんどないのです。
元々はアラビカ種が育っていた?
これはよくある話です。現在でロブスタ種を中心に栽培している国(コートジボワールなど)と同じように、マダガスカルも、アラビカ種コーヒーの大敵である「さび病」に悩まされ、ロブスタ種の栽培に移り変えたということです。
ロブスタ種のコーヒーはインスタントやその他の身近なコーヒー飲料、またブレンドで販売されるコーヒーに用いられています。
ロブスタ種を主に作っている国すべてに言われることですが、元々育てていたアラビカコーヒー、どんな味なのでしょうね。幻の味です…。
マダガスカルコーヒーの特徴
日本でも手に入らないこともないですが、大手通販ではまず取り扱っていません。
それにマダガスカル共和国は情勢もまだまだ不安定で、輸出産業一つ取っても難しい事情があるようです。少なくとも日本へはコーヒーはほとんど入ってきていません。
ですが小規模な販売店や業者さんの中には、マダガスカルからコーヒーを取り寄せているところもあるようです。ほんの少しだけ輸出されたものや、独自に取り寄せたり買い付けたりしているようですね。
味はやはりロブスタ種の味とのことです。雑味にほど近い苦味も、ガツンとしていて美味い!と感じる人も中にはいますし、香りの強いアラビカ種とブレンドすれば面白いかもしれませんね。
まとめに
マダガスカル産のコーヒーはほとんどがロブスタ種であるため、銘柄を見かけることは困難です。
ですが多くの身近なコーヒードリンクには用いられ、私達も知らず知らずのうちに、マダガスカルの味を感じているかもしれませんよ。