コーヒー豆の鮮度を落とす4つの敵

「熱」「湿気」「酸素」「太陽光」です。
簡単にいえば、この4つを防ぐことができるものであれば、どんな容器でもいいということになります。条件としては以下の通り。1.密封できて、容器の中に余分な空気が残らない
2.太陽光が入り込まない
3.熱が伝わりにくい
この条件だけ守れば完璧です!それぞれ下記の容器を見ていきましょう。・お店の紙袋
保存:△ (焙煎後1週間程) お店で入れてもらった紙袋に入れるのは、コーヒー豆にとっては、良い環境とは言えません。密封が難しいため、新しい空気が絶えず入り込み、酸化が進みます。湿気も防げず、外気の温度の変化も直に伝わってしまうためないため、豆の寿命を極端に短くしてしまいます。・ジップロック
保存:○ (焙煎後2週間程) 非常に安価に手に入りますが、侮ってはいけません。しっかり密閉できるものであれば、余分な空気を抜いて酸化を防ぐこともできます。 使いこなすコツ:ただ、光を通してしまうので、暗い場所での保管がオススメです。また、素材が薄く、温度の変化に敏感なため、ドアの開閉が多い冷凍庫の中も、水分の凝結が起こりやすく、あまりコーヒーが好む環境ではありません。・ガラス容器
保存:○ (焙煎後2週間程) 中が見え、 豆が視覚的に管理できるので、インテリアとして使うのにも最適。しっかり密封できるものも多いのが特徴です。 使いこなすコツ:コーヒーの味を変えてしまう日光が入ってしまうのが難点。ジップロックと同じく、ガラス容器で保存する場合は、暗い場所で保存しましょう。・アルミ/ステンレス容器
保存:◎ (焙煎後2週間程) 中が見えないので、豆の状態を見ることができないのは残念ですが、光が入らないため、豆の劣化を防いでくれます。しっかりと密閉できる容器であれば、保存に最適です。 使いこなすコツ:豆を入れた時に、空気がたくさん入ってしまうような大きな容器は、酸化が起こりやすく、保存する豆の量に合った小さめの容器を選ぶのがオススメです。・プラスチック容器
保存:◎ (焙煎後2週間程) 光を通さないため、しっかりと密閉できるものであれば、アルミやステンレスにも劣らない保存効果を期待できます。それに加え、比較的軽いため、扱いがしやすいのが特徴です。 使いこなすコツ:安価なものだと密閉が完全にできないものも多いため、密閉できるかどうか購入前にはしっかり確認しましょう。・真空容器
保存:◎ (焙煎後3週間程) コーヒー豆の酸化を防ぐには、最良の保存容器です。定期的に自動で空気を抜いてくれる機能性の高い容器もあり、値段は張るものの、保存方法によっては、通常のプラスチック容器の倍以上の保存が可能です。 使いこなすコツ:普段使いで頻繁にフタを開けてしまうような使い方だと、真空でない容器と保存期間は変わらないという声も多くあります。真空容器に保存する場合は、空気に触れる頻度を少なくするようにしましょう。 焙煎後の保存期間はあくまで目安ですが、暗く涼しい場所で、正しい容器で保存をしたときの挽いていない豆であれば、2週間ほどはおいしく飲めるといます。鮮度を落とさない保存場所は?

・常温
長期保存:△ (2週間程度) 毎日取り出す:○・冷蔵庫
長期保存:○ (3週間程度) 毎日取り出す:△・冷凍庫
長期保存◎ (1か月程度) 毎日取り出す:×(凝結が起こりやすく、注意!) 冷蔵庫や冷凍庫に入れる場合は、頻繁に取り出さないのが大事なことです。急激な温度の変化で、水滴がコーヒー豆の表面にできてしまったりすると、コーヒー豆が嫌う水分を自分で作り出してしまうことになってしまい、おいしい時間を短縮してしまいます。 開閉がおこる冷蔵庫、冷凍庫であれば、入れないであげるのが優しさかもしれません。1週間~2週間で飲み切るということでしたらやはり、常温での保存がベストです。 コンロの近くといった熱い場所も、コーヒー豆の味を変えてしまう危険な場所ですので、できるだけコーヒーから離してあげるようにしてください。そもそも鮮度が落ちるとは?

まとめ:鮮度を落とさず、一番長く保存できる方法とは
お金を掛けて長期間保存したい人向け
安い値段で手軽に保存したい人向け
継続的に頻繁に取り出す人向け
最後におまけで、新鮮なコーヒーの見分け方を簡単にご紹介します!ローストされたコーヒー豆は、二酸化炭素を出しつづけます。新鮮なコーヒーにお湯をたらし、淹れるとき、コーヒー豆が膨らむのをみると、多くの二酸化炭素が豆から放出されるのが分かります。 これを、Coffee Bloom(直訳するとコーヒーが咲く)といいます。このCoffee Bloomが大きく咲けば咲くほど、新鮮でおいしいコーヒーなはずです。 豆を買ってコーヒーを淹れるとき、Coffee Bloomをしっかりするか、新鮮な豆を出すお店かどうか、注意して見てみてくださいね。