コーヒーは、自宅で楽しむこともあれば、友人宅へ招かれた時に出されたり、あるいは取引先の人と喫茶店で打合せしたりといったシチュエーションもあるかと思います。
相手がいるときには、最低限のマナーは守りたいものです。コーヒーのマナーとはどのようなものなのでしょうか。今回は、コーヒーカップとソーサー、スプーンがセットで出されたときを想定して話を進めます。(喫茶店でホットコーヒーを注文したイメージです)
コーヒーをいただく場合のマナー
①:一口目はそのままいただきましょう。
できれば、一口目はそのまま、何も入れずにいただきます。「味見をせずに砂糖やミルクを入れすぎてしまって後悔!」ということを避ける意味もありますが、何も入れない方がおいしいコーヒーもあります。
また体調によって味の感じ方が変化しますので、おいしく飲むためにはまずはそのままがおすすめです。またそのまま飲むと熱いときの味、スプーンにほんの少しとって飲むと冷めたときの味が分かります。金属のスプーンは冷たいのでコーヒーの温度が下がり、味がよく分かります。
②−1 :コーヒーカップの取っ手が自分に対して左。スプーンはカップの手前、持ち手が右で出された場合
この場合、砂糖やミルクを入れて混ぜるときは、左手でカップの取っ手を軽く抑ええ、右手にスプーンを持ちかき混ぜるというように、両手を使うのが日本的なマナー。実際に飲むときは、スプーンを向こう側に持っていき、 カップの取っ手を手前え側へ向けて回し(逆時計回り)、取っ手を左側から右側にして、右手で持って飲みます。
- 参照記事
- 猿が吐き出したコーヒー豆から作るモンキーコーヒーについて
②−2:コーヒーカップの取っ手が自分に対して右。スプーンはカップの手前、持ち手が右で出された場合
掻き混ぜる時は左手は添える必要はなく、右手スプーンを使います。飲むときは、先ほどと同様、スプーンをカップの向こう側へ置きます。スプーンの置き場は、ちょっとどうして良いか気になる部分ではあると思いますが、カップの中へ入れたままにしたり、ソーサーの端に引っ掛けて置いたりというのはさけたほうが良いです。
スプーンを入れたままだとコーヒーの温度を下げてしまったり、スプーンの置き場が悪いと、食器を動かした時に大きな音がしてしまいます。またソーサーですが、コーヒーの場合はソーサーを持ちません。しかし、ソファーで飲む時や立食パーティーの時は、コーヒーでもソーサーをもって飲みます。
③砂糖やミルクの入れ方
砂糖を入れる場合、スプーンでカップに触らないように静かに混ぜます。くるくる回転させるように混ぜるのが普通かもしれませんが、静かに軽く前後させるとよく混ざるので、カップから溢れる心配もなく効率的です。
角砂糖の場合は、一度スプーンの上に乗せてから、ザラメやグラニュー糖の場合は、できるだけカップに近づけてからこぼさないように入れましょう。ミルクを入れる場合は、砂糖を混ぜた時に起きる水流で混ぜるとスマートです。スプーンを汚さずに済みます。
ミルクは、ピッチャーで出てくることもあります。この時、どうしてもミルクが垂れてしまいますよね?そのときは、軽くスプーンで掬い取るようにするか、ペーパーナプキンで拭き取ります。
ポーションタイプときは、開封時に飛び散らないようにすることはもちろんのこと、その空きカップの置き場は、ソーサーの上か邪魔にならないところに置けばOKです。ただし、中身が残っているとテーブルなどを汚してしまう可能性がありますので、できればソーサーの上がよいですね。
マナーは、全て完璧でなければならないということはありません。ただ、少しでも知識があれば、自信をもってふるまえます。周囲の存在を忘れず、自分以外の存在も意識すること。また、楽しくコーヒーを味わうこともマナーの一部だと思います。マナーを知って、良いコーヒータイムを過ごしましょう。
- 参照記事
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