●マラソンとカフェインとの関係性について●
先ず、カフェインと運動は相性がいいのかと疑問に思う方も多いいと思います。
そして、カフェインと聞いて、まず最初に思い浮かぶのがコーヒーではないでしょうか?
コーヒー自体スポーツしながら摂取している人なんて、そもそも見たことがありません。
私も運動をしますが、カフェインを摂取しようなんて志向は当時全くありませんでした。
●カフェイン摂取のメリット
さて、率直にいくつかメリットを挙げると
・集中力が上がる
・眠気が無くなる
・脂肪燃焼効果がある
などなど、体にもよさそうなイメージですね。
けれど、以外にもカフェインがランナーのパフォーマンスを向上させていると実証されていたんです。
メリットの効果が強いので海外ではマラソン前にカフェインを摂取する人が多いようです。
そして、あまり知られていませんがデメリットもかなりデカいです!
「いつ、どのように、どれぐらい」
摂取するかによって効果は変わってきます。
●メリットだけではない! カフェインを取るときに注意すべきデメリット
これだけカフェインにメリットが多いと分かりながらも、トップランナーでも飲む人と飲まない人がいるのには実は理由があります。
それがカフェインのデメリットの一つである利尿作用です。
カフェインは良い影響はありますが、基本的には体に「毒素」として認識されやすい物質であることもたしかです。
したがってカフェインを取ればとるほど利尿作用が高まります。
マラソン中のトイレを我慢すればいいんでしょ、と簡単に思うかもしれませんが、尿として出さなくとも、体に尿として使ってしまった水分は汗などに代わることはありません。
つまり体温調節がうまくいかないことや、いつのまに脱水症状になってしまうことがあるのです。
このデメリットをしっかりと意識し、自分はカフェインをレースで利用していいタイプなのか、それともデメリットのほうが多いタイプなのかということを各々で見極めることが大切ですね。
●マラソンを走るのにカフェインの大きな効果や覚醒能力
一番有名なカフェインのメリットが、覚醒能力と言われている「コーヒーを飲むと眠くならない」っていうあれです。
学生時代にレポートで追い込まれてエナジードリンクの手を借りたり、残業の時にコーヒーを飲んだりして眠気覚ましに利用したことは、もう誰でも必ずあるでしょう。
この覚醒能力はマラソンなどのスポーツにおける集中力にも関係していると言われています。
マラソンや、マラソン練習はどうしても午前中に多い傾向になります。そういうときに身体をパッと目覚めさせるためにも有効です。
●案外知られていない、脂肪をエネルギーに変換する能力
しかしカフェインのマラソンにおける一番のメリットは覚醒能力ではないかもしれません。
なぜなら脂肪をエネルギーに変換しやすくする能力があると言われているからです。
大リーグで活躍しているダルビッシュ有選手は、有酸素トレーニングの多いキャンプ中は朝にブラックコーヒーを飲み、脂肪を燃焼しやすくしているとのことです。
マラソンなどの有酸素トレーニングでは主に糖質と脂肪がエネルギーとして利用されます。
ですから糖質を多くとる「グリコーゲンローディング」などの技法を使い、エネルギーをため込もうとする選手が多くいることも事実です。
しかしトップ選手になればなるほど脂肪をエネルギーに変換する能力が高いと言われています。
つまり実は使われているのは糖質ではなくて脂肪の割合が結構高く、だとすればカフェインはマラソンにおいてはまさに鬼に金棒なんですね。
少なくともエネルギー供給という観点から見ればそれは間違いありませんね。