マイルドコーヒーとは何か
ここ使われている「マイルド」の意味は「水洗式で生成されたアラビカ種のコーヒー」であること。つまり、使われている場面としてはコーヒー豆の精製方法のことを言っているようです。 「コロンビア・マイルド」とは、おそらくコロンビアで行われている水洗式の方法のことで、コロンビア、ケニア、タンザニアの水洗式のことを指しています。アザーはOtherから連想されるようにその他の水洗式の方法を指していると思われます。では、一体どこが違うのでしょうか?
コロンビアマイルドとアザーマイルド
ニューヨークにある国際コーヒー機構では品質、等級、価格等を規定する国際的な取引習慣として、アラビカ種で良質の豆を扱うコロンビア・ケニア・タンザニアを「コロンビアマイルド」、その他の中米産のアラビカ種を「アザーマイルド」として、区別しています。 さらに、取引価格にも差があるようです。一番安価なのはおそらく目星がつくとは思いますが、ロブスタ種のコーヒー。次に、乾燥式のコーヒー。その次がアザーマイルドコーヒー、一番高値で取引されるのがコロンビアマイルドコーヒーだそうです。コーヒーの4つのグループ
ニューヨークにある国際コーヒー機構ではコーヒーを大きく4つのグループに分類して取引してます。 それが ・コロンビアマイルド ・アザーマイルド ・ブラジル&アザーアラビカ(アンウォッシュドアラビカコーヒー) ・ロブスタ です。 ちなみに上から順番に取引価格が高いです。(ただし、生産量や流行によって変わる)水洗式はかなりお金がかかる
ここまでなんども登場した「マイルドコーヒー」ですが、高値で取引されるのには理由があります。それは「加工の過程でお金がかかる」という点です。 水洗式の加工方法は1. 木の実を水槽に入れて小石等の不純物を除く
2. 果肉を除去機で取り除く
3. 発酵槽に入れて残った果肉を発酵除去する
4. 水槽内でよく洗う
5. 乾燥させる
6. 脱穀機で外皮を除去し、選別格付け後に出荷
で、機械や大量の水を使用します。さらに、コーヒー豆の生産地のほとんどでは水はかなり貴重な資源で水道も整備されていないことが多い(生産地は山)ので、案外お金がかかるのです。精製過程でお金と手間をかけて精製するため、同じ豆でも水洗式であるマイルドコーヒーは高値で取引されがちになってしまうのです。
私も初めて「マイルドコーヒー」という言葉を聞いた時には「味がマイルドなコーヒー」を指していると思っていましたが、違ったのですね。「手間と時間と機械をかけて作っているマイルドコーヒー」と覚えて、今日もコーヒーライフを送りましょう。
