ショコラオレというドリンクをご存知ですか?実はコーヒーではなくてミルクチョコレートのドリンクのことを指すのですが、コーヒー好きの人はもちろん、コーヒーが飲めないけれどほろ苦い飲み物が好きな方に人気のドリンクです!
最近ではセブンイレブンで発売されたショコラオレですが、その人気の秘密に迫ります!
ショコラオレとは何か
ショコラオレはフランス語で、「チョコレートミルク」という意味です。その名前の通り、チョコレートと牛乳を使用したドリンクで、チョコレートに含まれるカカオポリフェノールと牛乳に含まれるカルシウムが一緒にとれるために、海外ではおやつとして飲まれることが多いようです。
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ショコラオレの歴史
ショコラオレは先ほども言いましたようにミルクチョコレートのドリンクです。ミルクチョコレートはよく食べ物(チョコレート)に、ショコラオレはドリンクに使われる名称のようです。
しかし、面白いのはドリンクのショコラオレが最初にできてそのあとにミルクチョコレートができたのですね。ショコラオレ自体はいつ発祥かあまりよくわかっていません。しかし、昔のショコラオレは液体状のチョコレートドリンクにミルクを混ぜたものを指すのが一般的でした。
現在のミルクチョコレートという食べ物の歴史は19世紀のスイスが発祥と言われています。薬剤師だったアンリ・ネスレが粉乳を開発してことを受けて1876年にスイスのショコラティエだったダニエル・ペーターさんによって初めて固形のミルクチョコレートとして売り出されました。ちなみに粉乳を開発したアンリ・ネスレ氏はあの「ネスレ」の創始者です。
ショコラオレはチョコレートの味によって変わる
カフェオレのコーヒーの特徴が違うだけでカフェオレの味が変わるように、ショコラオレではチョコレートの種類が違うだけでその味が変わります。ここでは主なカカオの品種の違いについて見ていきましょう。
フォラステロ種
南米原産の栽培種であり、産出量が多くてとても安価なのが特徴。病害虫にも強く、成長も早いため主力の品種となっています。色は黄色で苦味が強いのが特徴です。
アリバ種
フォラステロ種の突然変異で派生した品種です。最高級の品種で、エクアドルが原産地です。独特の渋みとジャスミンの花のような香りが特徴的です。
クリオロ種
カカオ豆の原生種でありながら現在ではとても稀有な品種です。色は赤や黄色で苦味が少ないのが特徴。ベネズエラやメキシコなどで栽培されています。
トリニタリオ種
トリニダード島が原産地で、クリオロ種とファラステロ種の交配種です。フレーバービーンズとして世界的に広く栽培されています。
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ショコラオレに使われているカカオ・チョコレートはかなり貴重なものだった
今や私たちの生活には当たり前となったチョコレートですが、昔はかなりの希少品でした。スペインは一国の富を増やすためにカカオ栽培を始めてのは、かつてカカオが奴隷取引に使われていたからでした。
ほぼ同時期のニカラグアではウサギ一頭がカカオ豆10個ぶん、奴隷一人がカカオ豆100個で取引されるほど。その奴隷を使ってプランテーションなどを行なっていたと言われています。このように、19世紀に貨幣経済が浸透するまではカカオが貨幣として使われることがしばしばありました。
ショコラオレの作り方(レシピ)
簡単にショコラオレの作り方をまとめておきます。
・板チョコ20g
・牛乳160cc
材料はこれだけ。細かく刻んだ板チョコをミルクを温めた鍋に入れ、ゆっくり混ぜるだけ完成。かなり簡単ではないでしょうか?ぜひチョコを買って作って見てください!
かつては貨幣としても使われていたカカオですが、かなり貴重品であったことが伺えると思います。そんなカカオから作られたチョコレートやさらにドリンクとしてのショコラオレをぜひ楽しんで見てはいかがですか?
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