母乳にコーヒーが与える影響!何杯まで飲んでいいのか?

母乳にコーヒーが与える影響!何杯まで飲んでいいのか?

最近、カフェインレスコーヒーがだんだんと浸透してきました。その背景にはカフェインを摂取できない人や、妊娠している妊婦さんへの配慮があるからです。しかし、コーヒー好きでコーヒーを飲むのをやめられない妊婦の皆さんに注意してほしいことがあります。 実は、授乳中にコーヒーを飲むのはあまりオススメできません。コーヒーの「カフェイン」が母乳に悪影響を与えてしまうということがわかっています。今回はそのことについて。

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カフェインが含まれているのはコーヒーだけではない

まず、注意してほしいのは、妊婦さんはカフェインの摂取そのものがいけないということ。コーヒーに限らずお茶やコカコーラ、ココアなどにもカフェインが入っています。 そのほか、レッドブルといった栄養ドリンク、さらにはチョコレートにもカフェインが含まれています。しかしながらカフェインを完全に断ち切ることはできません。摂取量に注意しながら飲み食べをする必要があります。
参照記事
妊娠中(妊婦)にコーヒーがダメな理由とノンカフェインコーヒー

なぜ母乳にコーヒーがいけないのか

授乳中の母親がカフェインを摂取するとどうなるのか。カフェインを妊娠中に摂取すると、胎盤を通過して、それがそのまま赤ちゃんへ移行してしまいます。 妊娠中はカフェインの分解に時間がかかるため、それだけ「ママの体の中に長くカフェインがとどまる」ことになってしまい、赤ちゃんにもカフェインが届きやすくなってしまいます。赤ちゃんの代謝機能は大人に比べて未熟なので、赤ちゃんの体からカフェインが排出されづらい状態になってしまうのです。
赤ちゃんはカフェインを完全に消化しきるまで3日間かかります。さらにカフェインは胎児の発育を阻害する可能性があると言われています。コーヒー一杯あたりに含まれるカフェイン量は大体60〜100mgですが、多量に毎日摂取すると低出生体重児の出産や流産、死産のリスクが上昇します。 妊婦だけでなく、授乳中も注意が必要です。摂取したカフェインの0.5~1.5%が母乳に含まれるようです。2〜3杯ではコーヒーなら授乳には影響が出にくいと言われていますが、飲み過ぎてしまう人は注意が必要です。

カフェインの副作用

カフェインには血管収縮効果があり、脳の血管が拡張することで引き起こされる偏頭痛をやわらげる効果もあります。妊娠中に頭痛が出やすい妊婦さんもいるので、カフェインの副作用には注意が必要です。 さらにカフェインによって胃が刺激されることでお腹を下したり、利尿作用で水分不足になる可能性もあります。特に妊婦の方はカフェインの副作用には注意したほうがいいかもしれません。
参照記事
カフェインレスコーヒー(ディカフェコーヒー)とは何か?

コーヒーはどれくらいに収めておいたほうがいいの?

食品安全委員会の発表では、「WHOは、コーヒー1日3~4杯を上限」「英国食品安全庁(FSA)は、コーヒー1日2杯を上限(マグカップ)」など、海外で定められている上限を紹介してますが、日本は上限を定めていません。 日本で定められてはいませんが、WHOが定める一日3〜4杯を上限に考えていたほうがいいかもしれません。 ただし、1日カフェイン摂取量が100㎎を超えると、自然流産率が増加するというデータもあるので、1日につき100㎎までにしておきましょう。

カフェインを抑えたい人にオススメの飲み物(カフェインの少ないドリンク)

私たちの生活にカフェインはあります。コーヒーはもちろんですが、緑茶もカフェインが含まれていますし、チョコレートやココア、紅茶にも含まれています。カフェインの含まれない飲み物は以下。 ・ハーブティー ・カフェインレスコーヒー ・麦茶 ・果汁ジュース 授乳中や妊婦の方で、カフェインを抑えたいという方はこれらのドリンクを意識的に取り入れるのが良いでしょう。
参照記事
グリーンコーヒーとは?ダイエット効果が期待できるコーヒー
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