コーヒーの生産ってどこで行われているかご存知ですか? やはり有名なのはブラジル・インドネシア・ケニアなどなど、いわゆるコーヒーベルトと言われる、世界コーヒー3大生産地です。 日本は、「気候」という点で残念ながらコーヒーの生産が…実は行われているのです。
コーヒーの生産に必要な条件は
・安定した降雨
・年中18〜23度の気温
・水はけの良い土壌
・標高1000m以上
と言った条件なのですが、日本はそのような条件を兼ね備えた土地がないのでこれまでコーヒーの生産は表立っておこなわれてこなかったのです。
しかし、今沖縄でコーヒーの生産が熱い。その名も「沖縄コーヒープロジェクト!」 コーヒーの常識を覆すべく、沖縄のコーヒーラバーたちが立ち上がりました。
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沖縄コーヒーを支える沖縄珈琲生産組合
2014年11月、沖縄でコーヒー栽培・焙煎などの技術向上の勉強会、沖縄産コーヒーの認定及び商品開発、沖縄産コーヒーを活用した地域活性化事業を行う「沖縄珈琲生産組合」がたちあがりました。
目標は「沖縄から世界のコーヒーの常識を変える」こと。 コーヒーの生産に向いているようには思えな沖縄でも、スペシャルティコーヒーレベルのものを生産することでこれまでにコーヒー生産に対する常識を変えてやろうとしているということです。
沖縄は海外のコーヒー生産地と比べると標高が低く昼夜の寒暖差は大きくありません。また、コーヒーベルトからも外れるため 沖縄では美味しい珈琲は作れない というのがコーヒー専門家の見方でした。 しかし、沖縄産コーヒーの現状は、スペシャリティクラス ~ 不味い ものまであり、品質の維持管理と安定生産ができれば、沖縄から世界のコーヒーの常識を変える ことができるものと思っております。
沖縄でこんな面白い取り組みがなされていたのですね!
ちなみに動画も配信されており、沖縄のコーヒー事情などの発信も行なっているのですね! さらに「沖縄コーヒー大学プロジェクト」というものも行なっており、将来的に日本中のコーヒー関係者を巻き込んだサミットまで開催しようと目論んでいるようです。
- 参照記事
- エアロプレスとは?その特徴とコーヒーの淹れ方
沖縄コーヒーはどのように栽培されているのか
では、沖縄珈琲生産組合はどうやってコーヒー栽培を行っていく予定なのか。 3つの対策でそれを乗り切ろうとしているようです。台風対策・強光対策・寒波対策 です。
コーヒーの木はわかりやすくいうとわがままなのです。先ほども書きましたが、条件が決まっていて、
・安定した降雨
・年中18〜23度の気温
・水はけの良い土壌
・標高1000m以上
を満たさないとコーヒー豆は栽培できないのです。 例えば「寒波対策」なんていうのも大変です。コーヒーの木の耐寒温度は10度程度(理想は18〜23度)。しかし沖縄とはいえ、冬でも10度以下になってしまう日もあるので北風に当たらないように寒風対策をしたり地表面をビニールで覆う「マルチング」を行ったりすることで防寒対策をしたりする必要があるのですね。
沖縄といえどもコーヒーの木にとっては寒いのですね笑 さらに沖縄といえば「台風被害」。風でコーヒーの木が折れないように工夫する必要がある上に台風後の「塩害」によって枯れないように対策をする必要などもあります。
コーヒーの栽培に適していない土地で美味しいコーヒーを栽培しようと思えば、かなりの工夫と対策をしないといけないのですね。 しかし、沖縄でも美味しいコーヒーを生産することでコーヒーの常識を覆そうと試行錯誤しながら活動している沖縄珈琲生産組合の今後の活動には目が離せません!!
今、沖縄のコーヒーが熱い!! →沖縄珈琲生産組合のHPは
こちらです。
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