こんにちは。暑い日が続いていますね。冷えたグラスに氷をたっぷり入れたアイスコーヒーがおいしい季節になりました!
ストローでかき混ぜたときのカランカランという音が蒸し暑い空気の中に清涼感を与えてくれます。 さて、夏休みの計画を立てている方も多いのではないでしょうか?
「旅行したいけど…どこにしようかなぁ?」と迷われているそこのあなた!ペルーはいかがでしょうか?一生に一度は見てみたい世界遺産マチュピチュやナスカの地上絵がある国です。今回はそんなペルーのコーヒー事情について取り上げます。
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ペルーとはどんな国か
日本語表記による正式名称をペルー共和国といい、通称がペルーといいます。漢字では「秘露」と表記するとのこと。なんだか淫靡(いんび)な感じがしますね…すみません。
ペルーは日本のほぼ真裏にある南アメリカ大陸の西側に位置しています。隣接する国は北にコロンビア、北西にエクアドル、東にブラジル、南東にボリビア、南にチリがあります。南アメリカ大陸の西側に沿って北緯10度から南緯50度までアンデス山脈が南北に走っています。
世界最大の褶曲(しゅうきょく)山脈であり、その長さ実に7500㎞にもわたります! 公用語はスペイン語、ケチュア語、アイマラ語。遠く離れたスペインの言語が公用語となっているのは、スペインの植民地であった歴史的背景があります。
マチュピチュやナスカの地上絵などミステリアスな魅力をもった世界遺産が多数存在するペルー。紀元前から古代文明が栄え、16世紀の大航海時代にスペインによって植民地支配されるまでは、世界最大級の帝国であるインカ帝国の中心地として発展していました。
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ペルー産コーヒー豆の特徴
コーヒーと聞くとブラジルやコロンビアを思い浮かべるのではないでしょうか?赤道をはさんだ北緯25度から南緯25度地帯でコーヒー栽培がおこなわれており、それを「コーヒーベルト」と呼びます。
ブラジル、コロンビアはもちろん、それらの隣国であるペルーもコーヒーベルトに位置し、実はコーヒー豆生産量で世界第9位になっています。そして2010年に全米スペシャルティ・コーヒー協会(SCAA)の品評会にて世界一に輝いた実績があります!
ペルーといえばアンデス山脈のイメージのイメージが強く、コーヒー栽培とはあまり結びつかないかもしれません。しかしペルーの標高600mから2000mの地域では一日の寒暖差が激しいため、実がぎゅっとつまったおいしいコーヒー豆ができあがります。
そんなペルーで栽培されたコーヒーは優れた香りとクセのないおいしさ、また酸味よりも甘味や優しい苦味のある味わいが特徴的。まろやかで後味の良いコーヒーが好きな方におすすめです。
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ペルーでコーヒーを頼むと醤油が出る?!
日本の喫茶店でコーヒーを注文すると、カップに入った熱々のコーヒー、ミルク、砂糖が出てくるのが一般的ではないでしょうか。しかしペルーの場合、出てくるのはカップに入った白湯と、醤油さしのようなビンに入った黒い液体!
日本茶に慣れている我々日本人としては「飲む前にカップを温めてくれているのだろうなぁ…」と思うかもしれません。しかし待っていてもお店の人は何もしてくれず。勘の良い方はお気付きかもしれませんが、そう、この醤油さしのようなビンに入った黒い液体は濃縮コーヒーなのです!
ビンからカップへ少しずつ注いでコーヒーを自分で作るスタイルがペルーでは一般的です。なお出てくるのはビンとは限らず、日本でミルクやドレッシングを入れて使うような器に入って出てくることもあります。
濃いコーヒーが好きな方、薄いコーヒーが好きな方と人の好みは千差万別なので、自分好みの濃さのコーヒーを作れるというのは良いかもしれません。 コーヒー世界一のペルーではありますが、良質なコーヒー豆は外貨獲得のため、ほとんどが輸出にまわっています。
そのため観光地以外で飲まれるコーヒーは安価なものが多く、ペルーのコーヒー文化はまだまだ発展途上のようです。しかし観光客向けのお店では良質なペルー産オーガニックコーヒーを取り扱っているところもあるので、ぜひ訪れた際はお土産にいかがでしょうか?
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