コンビニや自動販売機で販売されているブラックコーヒーといえば、「缶」コーヒーをイメージしませんか?それでも、MAXCoffeeやDOUTORのカフェオレがペットボトルで売っているのも見たことがあるかと思います。
それでも、なんでかブラックコーヒーのペットボトル製品が少ない…今回は、そんな少ないペットボトルコーヒーについて書いていきます。
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ペットボトルコーヒーの代表例、クラフトボス
2017年4月から販売が開始されたクラフトボス。缶コーヒーの代名詞「BOSS」が販売したこのコーヒーはこれまでのコーヒーの常識を覆す商品です。なんでコーヒーの常識を覆すのか。それは、「500ml」という容量と、「美味しさ」です。
かつてもなんども500mlのペットボトルコーヒーは販売されていますが、あまりにも人気が出ずにすぐに製造中止になることも多かったのですが、クラフトボスの人気は根強いです。500mlという大容量である点もポイントですね。
缶コーヒーやカフェのサイズを見ればよくわかるのですが、500mlは明らかに多い。缶コーヒーはほとんどが200ml前後、カフェは350ml前後が平均的な量ですが、それを明らかに超える量。ペットボトルというのもあって、おそらく「長時間かけて飲んでもおいしい」という自信が伺えます。500mlも一気に飲まないですからね。
なんでカフェオレのペットボトルはあったのにブラックコーヒーにペットボトルはなかったの?
ということです。僕も自動販売機でよく見る、DOUTORや上島珈琲店のペットボトルのカフェオレは大好きで飲みます。では、なんでペットボトルのカフェオレはあってブラックはないのか。大きな理由の1つに「人気」があります。
カフェオレとブラックコーヒーの人気の違いが顕著に現れた例は、先ほど紹介した「クラフトボス」です。BOSSはクラフトボスを4月にブラック、6月にはカフェオレを販売。しかし6月に販売したクラフトボス・カフェオレは販売数が想定を大きく上回り販売され、販売開始の3日後には販売中止になるほど。理由は、安定的な供給量を確保できないから。
これを見て、確かにクラフトボスのブラックが美味しかったからというのも理由の1つかもしれませんが、カフェオレの人気の高さが伺えると思います。これがこれまでカフェオレのペットボトル製品があった所以ではないかと思います。
さらにもう1つ、なんでブラックコーヒーのペットボトル製品が売れなかった理由。それは、「高温」です。コーヒー飲料は、実は高温、高圧での殺菌が法律で定められています。それに耐える素材として「スチール缶」がよく利用されるのです。
確かに、缶コーヒーの缶ってどれも固いものが多くないですか?コーラの缶みたいに簡単に潰せないものが多くないですか?こういった理由からこれまでは缶コーヒーが多かったのです。
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ペットボトルコーヒーは、コーヒー飲料の救世主
コンビニコーヒーの台頭によって缶コーヒー市場はかなり伸び悩みました。むしろ販売数は減少しており、代わりに登場した「ボトル缶」の売り上げ増によってコーヒー飲料市場はなんとか平年の売り上げをキープしていたのです。ボトル缶の人気の秘訣は、
・倒してもこぼれないから
・風味が缶コーヒーに比べてよい
・ちびちび飲むことができる
といった点。こういった需要をさらに取り入れようと、BOSSが開発に乗り出したのがペットボトルコーヒーだったのです。
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ペットボトルコーヒーまとめ
昔から何度も登場していたペットボトルコーヒーですが、味の改善やその利便性によって人気を獲得しつつあります。カフェオレの美味しさはいうまでもないのですが、クラフトボスの登場をきっかけにこれからは美味しいペットボトルのブラックコーヒーの登場も増えてくるかもしれません。私も特に推したいのがやはり「クラフトボス ブラック」。一度飲んで見てはいかがですか?