Qグレーダーとは?試験の難易度と役割について

Qグレーダーとは?試験の難易度と役割について

コーヒーにはさまざまな資格があります。コーヒーインストラクターは比較的に有名ですが、その他にも何個かの資格がありその中にユニークな名前の資格としてQグレーダーというものがあります。 これはコーヒー豆を客観的に評価するための資格でありスペシャルティコーヒーの認定を行ったりする非常に重要な資格になっています。日本だけでなく世界共通の資格であり米国スペシャルティコーヒー協会(SCAA)のルールに則ってコーヒーの評価を行います。
日本でも最近になってQグレーダーの資格を取得する人が増えており、その重要性は年々高まっています。今回はそんなQグレーダーの資格について、そもそもQグレーダーとは何か、Qグレーダーの役割は何かなどについて書いて行こうと思います。
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Qグレーダーとは何か?

Qグレーダーとはひとことで言うと、コーヒーをしっかりと評価できることを証明する資格です。正式名称は「 Licensed Q Grader」です。 米国スペシャルティコーヒー協会(SCAA)のルールに則ってコーヒーの評価ができるかどうかを判断されます。 資格自体は一度取ったらずっと保持し続けられるというわけではなく、3年ごとに更新をし続ける必要があります。そのために一度取ってからも勉強をし続けてコーヒーのトレンドを追う必要があります。
現在世界でQグレーダーの資格を持っている人は4,000人ほどいます。日本でもQグレーダーの資格を持っている人は300人くらいいて、今後は更に保有者が拡大していくと思われます。
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Qグレーダーの役割

Qグレーダーに期待される最大の役割はコーヒーの評価をしっかりと行うことです。具体的な流れとしては、コーヒー農家の人たちが各国の協力機関にコーヒー生豆を送ると、そこから3人のQグレーダーを選定します。 選ばれたQグレーダーの人たちは米国スペシャルティコーヒー協会方式(SCAA方式)に則ってコーヒー生豆の評価を行います。Qグレーダーの人たちがそのコーヒー生豆を「スペシャルティコーヒー」認めた場合には「Q認定証」というものが発行されます。
「Q認定証」のついているスペシャルティコーヒーはしっかりとした第三者機関によって評価されていると言う烙印が押されているので、他のコーヒー生豆よりも高い評価を受けることができるのです。 国際的基準に則って客観的にコーヒー生豆を評価できるという点からQグレーダーによって評価されたいと言うニーズは存在します。このようにQグレーダーはコーヒーの評価と言う点で大きな存在理由があるのです。
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Qグレーダーのコーヒー評価基準

Qグレーダーの人たちはコーヒー生豆の評価を行うのですが、その評価基準はいくつかあります。まずは欠点豆の種類と欠点豆の数がどれくらいあるかです。当たり前ですが欠点豆の数は少ない方が評価が高いです。 又、焙煎したコーヒー豆には 未成熟のため焙煎しても色が付かないコーヒー豆があるのですが、そのコーヒー豆がどれくらい入っているかも同様に評価されます。 欠点豆のチェックが終わったら次はカッピングによるコーヒーそのものの評価です。カッピングでコーヒーの香り、フレーバー、後味、酸味、バランスなどの評価を行ってコーヒーの美味しさを数値化します。もし合計点が一定を超えていればスペシャルティコーヒーとして認定されます。

Qグレーダーの試験内容

Qグレーダーの資格をとるには6日間連続の研修・試験を受ける必要があります。コーヒーを評価するために当然必要になってくる味覚や嗅覚の審査や。米国スペシャルティコーヒー協会方式(SCAA方式)の基準に則ったカッピングなどをするためのトレーニング及び試験が行われます。 費用は35万円ほどであり決して安くはありませんが、資格を取得することで客観的にコーヒーの技量を評価してもらうことが可能になります。年に2回試験があるのでたとえ試験で落とした科目があっても半年後に再チャレンジすることが可能になっています。 このようにQグレーダーはコーヒーを客観的に評価するために意義のある資格であり、スペシャルティコーヒーの重要性が高まっている今のコーヒー業界では人気な資格になっています。
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