大阪や兵庫では関西弁が使われていますが、たまに何を言っているのか他の地域に住んでいる人からは分からないことがあります。方言あるあるですが、特に関西弁は個人的に何を言っているのか理解できないことがあります。
その中でもコーヒー系の関西弁に「レイコー」というものがあります。初めて聞いた時は何のことか全く分かりませんでしたが、実はこれアイスコーヒーの略なのです。
今回はそんなレイコーについて、そもそもレイコーとは何かやアイスコーヒーの楽しみ方などについて書いていこうと思います。
- 参照記事
- ダッチ・コーヒーとは?独特な水出し方法でアイスコーヒーを作る
レイコーとは何か
どうも大阪の喫茶店では、アイスコーヒーのことを「レイコー」というらしい。『アイスコーヒー → 冷たいコーヒー → 冷コーヒー → レイコー』となったとか。
「冷コー」と表記されることもしばしば。大阪出身のおじさまに発音して貰うと、語尾は延ばさず「レイコ」と発音するようです。私には「レーコ」「レェコ」のようにも聞こえました。
私も7年近く大阪に住んでいたことがありましたが…全く聞いたことがない!もう死語に近いのかもしれませんね。大阪の喫茶店といえば、昔ながらの喫茶店が多く、とても重宝していました。「モーニング」もリーズナブルで素敵。「コーヒー一杯より、トーストゆでタマゴ付きの方が安い!」なんてお店もありました。
- 参照記事
- フォームミルク(フォームドミルク)とは?スチームミルクとの違い
甘いアイスコーヒー
大阪で、おじちゃんおばちゃんが経営している昔ながらの喫茶店。アイスコーヒーを頼むと、砂糖入りの甘いコーヒーが!
「砂糖抜きで」と頼まないと、甘いコーヒーが出てくるんですね。全てのお店とは言いませんが、いわゆるサラリーマンが一服するような立地の喫茶店では、砂糖入りアイスコーヒーがデフォルトの店舗にいくつか出くわしました。
はじめは驚きましたが、その界隈では「アイスコーヒー=甘いコーヒー」なんですね。お客様の年齢層は、けっこう高め。新聞を読んでいるおじいちゃん。一服しているサラリーマン…スターバックスのようなカフェでは味わえない雰囲気。これはこれで趣があるなぁと思います。
- 参照記事
- エアロプレスとは?その特徴とコーヒーの淹れ方
アイスコーヒーは美味しく飲むのが難しい
ここで、アイスコーヒーについて少し。アイスコーヒーは、美味しく飲むのが難しいといわれます。なぜなら、人の味覚は、冷たいと甘みや苦みを感じにくくなり、酸味を感じやすくなるという特性があるからです。
つまり、味が感じにくいということなんですね。コーヒーを冷やすと、どうしてもアロマが感じられなくなったり、味のないコーヒーになってしまいます。アイスコーヒーを入れるときに「焙煎度は深煎りで、濃いめに入れる」といわれるのはこのためです。
もちろん、氷を使うから薄まってしまうという理由もあります。このため豆選びも、味の輪郭をつけるために、あえて安価で苦味の強い種類をブレンドすることもあるほどです。
「じゃあアイスコーヒーのいちばん美味しい飲み方は何?」ということですが。「出された瞬間に一気飲み!」これがベストかもしれませんね。
水出しアイスコーヒー
夏になると「水出しアイスコーヒー」というのを目にします。普通のアイスコーヒーと何が違うのでしょうか?
水出しアイスコーヒーは、冷たい水を1滴ずつコーヒー粉の上に落としていく方法です。成分が溶け出すのに時間がかかるため、抽出までに数時間から10時間かかってしまうことも。
ただ、苦味の成分は、水に溶けにくい性質があるため、冷たい水で入れることですきりっとしたマイルドな味になります。一方、一般的な方法は、ホットで濃いめに入れたコーヒーを氷を入れたグラスに注いで作るアイスコーヒーですね。
- 参照記事
- 水筒にコーヒーを入れて持ち運ぶとおしゃれでメリットも多い