コーヒーはそのまま飲んでも美味しいですが、アルコールとの相性も良いことで知られています。そのために昔からコーヒーとアルコールを一緒に飲む方法が生み出されてきました。
そんな中で南イタリアではサンブーカと呼ばれるリキュールとコーヒー豆粒を組み合わせて作る「サンブーカコーヒー」なるものが伝統的に飲まれてきました。
誰でも簡単に作ることができるその気軽さと、火をつけてカクテルを燃やすこともできるその演出効果の高さから南イタリアでは昔から多くの人によって飲まれてきました。
今回はそんなサンブーカコーヒーについて、サンブーカコーヒーとは何なのか、サンブーカコーヒーの作り方(レシピ)は何か、などについて書いていこうと思います。
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そもそもサンブーカとは何か
サンブーカとはイタリアで伝統的に飲まれているリキュールの一つです。食後の消化を助けてくれることでも知られており、イタリアでは食後によく飲まれるそうです。
サンブーカはハーブの風味がつけられていることが多く、基本的な味はどのサンブーカも同じなのですが、サンブーカをどのように作るかによって微妙に味が異なってきます。
常温でも冷やしてからでもどちらでも楽しむことができ、いろんな種類のカクテルにその材料として使うことができます。今回ご紹介するサンブーカコーヒーもその中の一つです。
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サンブーカコーヒーとは何か
サンブーカコーヒーとはひとことで言うと、サンブーカのリキュールにコーヒー豆を浮かべて楽しむ飲み物です。南イタリアではサンブーカコーヒーはかなり有名であり多くの人によって飲まれていますが、日本ではまだまだ知名度は低いです。
サンブーカコーヒーはサンブーカの上に3粒のコーヒー豆を浮かべるだけなので簡単に作ることができますが、サンブーカに火をつけて、燃えるサンブーカコーヒーにして楽しむ人も多くいます。そうすることでコーヒー豆の風味がより引き立ちます。
3粒のコーヒー豆を浮かべることには意味があり、それぞれは「健康」「幸福」「繁栄」を意味しているそうです。イタリアでは仮に3粒のコーヒー豆ではなくて、偶数の数のコーヒー豆を提供すると、それは不幸を招くという迷信があります。
サンブーカコーヒーにはいくつかの呼び名があり、”ice and flies”(氷とサンブーカに浮かぶコーヒー豆という意味)と呼ばれることもあれば、サンブーカに火をつけて燃やすこともあることから”fire and ice(氷と炎)”と呼ばれることもあります。
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サンブーカコーヒーの作り方(レシピ)
サンブーカコーヒーはかなり簡単に作ることができます。サンブーカコーヒーを作るために必要な材料は50mlくらいの常温保存されたサンブーカと3粒のコーヒー豆だけです。
サンブーカコーヒーの作り方の手順としては、サンブーカを小さいグラスに注いで、そこにコーヒー豆粒を浮かべるだけです。たったこれだけで南イタリア名物のサンブーカコーヒーを飲むことができます。
ただし、サンブーカコーヒーに火をつけて燃やす場合には注意が必要です。思わぬアクシデントにならないように、間違って周りに燃えるものがないか確認してからサンブーカコーヒーに火をつけましょう。
このようにサンブーカコーヒーは南イタリアでは名物として飲まれており、日本ではまだあまり飲まれていませんが、その手軽さや美味しさから今後は日本でも流行る可能性があります。興味がある方はぜひ一度試してみてください。
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