高級なレストランなどでお客さんの要望に応えてワインを選ぶのを手助けしてくれる人を”ソムリエ”と呼びます。ワインに対する知識と経験を持っていて精通している人のみが名乗ることができます。
そんなソムリエは実はワインだけではなくてコーヒーにもあります。「コーヒーソムリエ」と呼ぶのですが、コーヒーの場合には資格試験に合格した人のみがコーヒーソムリエを名乗ることができるのです。(以前まではコーヒーアドバイザーという名前の資格でした)
今回はそんなコーヒーソムリエ(コーヒーアドバイザー)について、コーヒーソムリエとは何か、試験内容はどんな感じか、コーヒーソムリエの資格は何に活かすことができるのか、などについて書いていこうと思います。
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コーヒーソムリエ(コーヒーアドバイザー)とは何か
コーヒーソムリエ(コーヒーアドバイザー)とはひとことで言うと、コーヒーに関する基本的な知識を試す資格試験のことを言います。以前まではコーヒーアドバーイザーと言う資格名だったのですが、2016年にコーヒーソムリエに名前が変更されました。
資格の名前の変更はありましたが、特に試験内容や合格基準などは変わっていません。コーヒー豆の基本的な知識やコーヒーの淹れ方など比較的に初心者向けの資格になっており、まず何かコーヒーの資格に挑戦してみたいという人に最適です。
カフェや喫茶店で働いている人だけでなく、なんとなくコーヒーが趣味で毎日のように飲んでいる人などでも勉強すれば取ることができるので、かなり門戸の広い資格試験になっています。
しかし、それでも日本安全食料料理協会(JSFCA)が認定するしっかりとしたコーヒーの資格認定制度であり、コーヒーソムリエは資格として取得する意義があると言えます。
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コーヒーソムリエ(コーヒーアドバイザー)の試験内容
コーヒーソムリエの試験内容はコーヒーに関する知識を広く浅く聞かれます。具体的にはコーヒー豆に関することでは、コーヒーの歴史、生豆の選び方、豆どうしの相性、コーヒー豆の産地、コーヒー豆の種類 などが試験として問われます。
コーヒー豆以外のことでは、コーヒーの淹れ方、淹れ方と味の関係、豆の違いによる焙煎、ラテアート、コーヒーカップの種類などが試験として問われます。
どれも基本的な内容が多いので、コーヒー初心者がコーヒーに関する知識を身につけるために、まずとっかりとして取り組むのに適した試験内容であると言えます。
受験資格は特になく誰でも受けることができます。インターネットから申し込みすることができて、受験も会場に行く必要はなくて自宅のパソコンからできるので、気軽に受けることができます。
受験料は1回1万円であり、70%以上の正解で合格でそれ以下だと不合格になります。不合格になったとしても、資格試験は2〜3ヶ月置にあるので何度でも受け直すことができます。
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コーヒーソムリエ(コーヒーアドバイザー)の資格の活かし方
コーヒーソムリエの資格はよくカフェなどの店舗で社員の教育水準のレベルアップのために使われることがあります。例えばタリーズコーヒーでは社員とアルバイトの両方に、コーヒーソムリエの資格を取得するように奨励しています。
UCCコーヒーでも全社員をコーヒーソムリエにするという目標を掲げているそうです。このようにコーヒーソムリエは受けやすいので社員教育の一環として機能します。
他にも、これからカフェで働きたいという人がやる気を見せるためにコーヒーソムリエの資格を取得して履歴書の資格欄にコーヒーソムリエと書いたり、特にコーヒー業界で働く気はないけど話のネタになるからコーヒーソムリエを取ってみたりする人も多いようです。
このようにコーヒーソムリエはコーヒーに関する資格のひとつであり、コーヒーに関して幅広い知識を身につけることができます。初心者向きでもありますので、興味がある方はぜひ一度試して見てください。
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