2015年から栃木県の大田原市でオープンしたSUNNY’S COFFEE(サニーズコーヒー)はご存知ですか?栃木の太田原市といえば、お世辞にも都会とはいえない地域ではありますが、アメリカのサンフランシスコに本店を構えるサードウェーブの代表格の1つ・FourBarrelCoffee(フォーバレルコーヒー)の提携店としてSUNNY’S COFFEEは誕生しました。
そんなアメリカ西海岸のスタイルを受け継いだSUNNY’S COFFEEさんについて少し紹介したいと思います。
- 参照記事
- コーヒーの酸味とは?その原因と苦味との関係
そもそもサードウェーブコーヒーとは
サードウェーブコーヒーとは、アメリカにおける3度目のコーヒーブームのことです。
一番最初のコーヒーブーム(=ファーストウェーブ)は19世紀後半から1960年代におけるインスタントコーヒーを始めとする、家庭でも忙しい人でもコーヒーが楽しめるインスタントスタイルのコーヒーが流行った時期です。セカンドウェーブはスターバックスコーヒーを代表とするシアトル系コーヒーで、いわゆる日本でも定着している「カフェ」スタイルのお店が流行した時期。
そしてサードウェーブは2000年代初め頃から始まったコーヒーブームで、コーヒーそのものに価値を重視するようになった時期です。シングルオリジンというコーヒー豆が世界中に流通し始めたのもこの時期で、農園側の生産技術の工場はもちろん、ハンドドリップ形式でコーヒーの抽出過程を楽しんでもらう工夫やスタンド形式でカジュアルにコーヒーを楽しむ、ファッショナブルな面も持っているのがサードウェーブコーヒーです。
サードウェーブコーヒーの特徴の1つに「ハンドドリップでの抽出」というものがあるのですが、これは実は日本の喫茶店においては代表的な抽出方法でした。昭和時代から続く伝統的な抽出方法を今の時代に受け継いだということで、サードウェーブコーヒーはアメリカでは新たなコーヒー文化としてのイメージが強いのですが、日本ではむしろ「昭和回帰」というイメージが強くなっています。
しかしながらコーヒーそのものに価値を見出すといった文化がブルーボトルコーヒーを始め続々と日本でも浸透し始めているのは間違い無いです。サニーズコーヒーも、その1つです。
FourBarrelCoffeeとは?
FourBarrelCoffeeは、アメリカのサンフランシスコにあるカフェで、ブルーボトルを始めとするサードウェーブコーヒーの先端をいくカフェとして近年名前が知れ渡っています。店名のFourBarrel(フォーバレル)とは、4つの樽を意味しています。これはどういう意味かと言いますと、「ローストした4種類の豆を樽に保存して使用している」ということを意味します。
樽にはそれぞれの国のシングルオリジンコーヒー(主にアフリカと中南米のコーヒー)がローストされており、その4種類のコーヒー豆からお客さんは自らの好みに合わせてコーヒーを注文することができます。ちなみにFourBarrelCoffeeで使われているコーヒー豆の産地は主にエチオピア・グアテマラ・ケニア・ニカラグア・ルワンダなどです。
サニーズコーヒーはFourBarrelCoffeeの日本初上陸店
日本のサードウェーブコーヒーといえば、ブルーボトルがみなさん馴染み深いと思いますが、FourBarrelCoffeeの日本店もあります。それが先ほど紹介したSUNNY’S COFFEEです。
サニーズコーヒーで働くバリスタはみんなフォーバレルコーヒーでの修行経験はもちろん、世界一のラテアート・アラビカの山口氏からの指導や、他店での勤務経験があるバリスタを中心とする実力者揃い。多種類のコーヒーを扱うことから知識に関してはもちろん、ハンドドリップやエスプレッソ、エアロプレスといった多様なコーヒーの淹れ方にも対応しています。
また、コーヒーの淹れ方だけでなく抽出の温度、味はさることながらカップ、装飾品、内装に至るまで本場のFourBarrelCoffeeの雰囲気を再現し、店内のテーブル席、テラス席、サイクルスタンドに至るまで本場同様に再現されています。サニーズコーヒーにいると、「ここは栃木県なのか…??」という錯覚を起こしてくれます。
- 参照記事
- コーヒーを飲むベストなタイミングはいつなのか
サニーズコーヒーまとめ
アメリカンスタイルをそのまま日本に輸入してきたサニーズコーヒー。アメリカ本場で修行を積んだバリスタの淹れるコーヒーと、アメリカを思わせる店内を楽しめる空間であることは間違い無いのですから、ちょっと足を伸ばしていってみるのもいいかもしれないですね!