「海外旅行したいな…でもお金ないし、時間もそこまでとれないし、あまり旅慣れしていないし…」とお悩みの方はいらっしゃいませんか?そんなアナタにおすすめなのが台湾です!
台湾は飛行機を使うと東京から4時間、沖縄から1時間半で到着します。なんと最も近い与那国島との距離はたった107㎞です。これなら土日を利用した短い日程でも大丈夫ですね!また時差は1時間だけなので、時差ボケの心配もほぼありません。気になる旅費も格安ツアーを利用すれば2~3万円台に抑えられます。
近い、安い、ご飯がおいしい、親日国家ということで人気の台湾。観光名所や夜市をめぐるアクティブな旅行も良いですが、飲み物片手にゆったり過ごす旅行もいかがですか?台湾には1日に何回もお茶を楽しむ文化があり、お茶屋さんもたくさんあります。今回はそんなお茶文化の強い台湾で急成長している「台湾コーヒー」を取り上げます。
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台湾コーヒーの歴史
台湾にコーヒーがどう伝わったのか、その起源には諸説あります。17世紀にオランダ人がコーヒーの苗木を持ち込んだという説、東インド会社から清国に届いたコーヒーの苗木を台湾最南端の山林地帯に植えたという説など、台湾コーヒーの始まりは定かではありません。
その後、日本統治時代に台湾総督府が昭和天皇への献上品用にコーヒー栽培に着手しました。大規模な農園と工場を台湾各地に設立し、日本向けに生産輸出を始めたそうです。しかし終戦を迎えた1945年から1950年代にかけて、内需の縮小や安い外国産コーヒーの流入により、台湾のコーヒー栽培は下火になってしまいます。
そんな台湾コーヒーですが、近年、台湾の特産品を世界に向けて発信していこうというMIT(Made In Taiwan)ブームが巻き起こったことで、再び脚光をあびることとなりました。
台湾コーヒーが国内外から注目され、コーヒー生産に携わる人口も増えつつあります。それに伴い台湾コーヒーの質も以前より向上し、世界的にもおいしいコーヒーの産地として認められるようになってきました。
上げます。
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台湾コーヒー急成長のワケ
台湾には1日に何回もお茶を楽しむ習慣があり、お茶道具にも茶壺や茶杯など様々な道具を用います。お茶の種類や道具が多様に存在し、台湾人とお茶は切っても切れない関係と言っても過言ではありません。そんなお茶文化の根強い台湾において、なぜコーヒー文化が成長したのでしょうか?その答えは台湾の食文化にありました。
台湾には外食文化があり、ほとんどの食事を外食で済ませます。レストランはもちろん、お茶屋さん、最近だとタピオカミルクティーやジューススタンドなどの飲み物専門店も多く立ち並び、しのぎを削っています。さらにお茶文化が根強いため、みんな飲み物へのこだわりが人一倍あります。
一般のお客さんですら飲み物に対する味覚が人一倍で、酸味、苦味、甘味、口に残る余韻などを的確に捉えています。以上のような背景から、コーヒー専門店でしっかり楽しみたいということで、求める味のレベルもとても高くなっています。一見逆説的ですが、お茶文化が根付く台湾だからこそ、コーヒー文化が発達したのではないでしょうか?
2012年にはアメリカを代表する全国紙のひとつ『USA today』による「世界10大コーヒー」にアジアから唯一選出されました。高温多湿な台湾の環境下で育った台湾コーヒーは苦味や酸味が少なく、アロマのような芳醇な香りとフルーティーな甘味が口の中に残るのが特徴的です。
そんな味わいから、世界的高評価を受けているハワイのコナコーヒーに並び称されています。台湾コーヒーは生産地が限られ、生産量が極めて少ないことから「幻のコーヒー」と呼ばれます。
そして2016年には台湾人がWorld Barista Championshipで優勝し、世界一のバリスタに輝きました。高品質で希少なコーヒー豆と世界一のバリスタが存在する台湾。カフェめぐりをしてゆったり過ごし、台湾コーヒーをお土産に買う。そんな台湾旅行も楽しいと思いますよ。
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