コーヒーと和菓子の食べ合わせが美味しい!

コーヒーと和菓子の食べ合わせが美味しい!

先日、家族旅行で長野県の軽井沢と小布施(おぶせ)へ行ってきました。軽井沢で購入したコーヒーと、小布施で購入した栗どらやきを口に頬張りながらこの記事を書いています。 一言だけ言わせてください。超絶おいしいです。個人的に洋菓子よりもコーヒーが進みます。この相性の良さは大発見です。そんなわけで、今回はコーヒーと和菓子のおいしい関係について取り上げます。

軽井沢のコーヒーと小布施の栗菓子

軽井沢は聞いたことがあると思います。日本、いや世界を代表する避暑地ですね。意外と東京から近く、新幹線を使えば1時間ちょっとで到着します。 ここは老舗から新しいカフェまで立ち並ぶコーヒーショップ激戦区です。あのジョン・レノンも4年間毎年軽井沢へ訪れ、お気に入りの喫茶店へ足繁く通ったと言われています。そんな軽井沢で有名な丸山珈琲でブレンドを買いました。 小布施町は長野県で一番面積の小さな市町村です。「栗と北斎と花のまち」として、年間120万人を超える観光客が訪れる観光地です。ここの土壌は酸性土で農作物に不向きなのですが、栗の生育には好都合であったことに着目し、室町時代から栗栽培が行われていました。
江戸時代には厳選された「献上栗」が将軍家に上納され、栗菓子も盛んに作られるようになりました。そんな様々な栗菓子を作り出している小布施ですが、2件の老舗栗菓子店で栗菓子を購入しました。 まずは小布施堂の栗鹿ノ子(くりかのこ)。栗だけで練り上げた餡に大粒の栗が入った栗きんとんの一種です。次に桜井甘精堂(さくらいかんせいどう)の栗どらやき。栗餡の中に栗の粒が入っていて食べ応えがあります。冒頭で私が食べていたのはこちらです。 自分へのお土産に買ったコーヒーと和菓子がこんなにも合うなんてびっくりしました。そこで、なぜ相性が良いのか調べてみました。
参照記事
あんこコーヒーとは何か?意外に合うこの組み合わせ

コーヒーと和菓子のフードペアリング

「フードペアリング」を聞いたことはありますか?フランスでは「マリアージュ」と呼ばれている伝統的な考え方です。ワインを嗜む方であればご存知かもしれません。 合わせて食べると、よりおいしさが増すような食べ物・飲み物の組み合わせをを指します。マリアージュはフランス語で結婚を意味します。結婚のように別々なものが一緒になることで未知のハーモニーが生まれるという例え方、素敵ですね。 このフードペアリング、実は数値で測れます。食品業界では「味覚センサー」というものを導入し、その食べ物が持つ味を分析し数値化することが浸透しつつあります。AGFが味博士と共同で行った「味覚の相性分析」では、甘味、塩味、酸味、苦味、旨味の「基本味」を指標に「味」が数値化されました。
そこでの獲得ポイントが85ptを超えると相性が良いということになります。例えば赤ワインと牛肉は94ptと高ポイント。コーヒーと様々な和菓子で相性診断をした結果、平均スコアは93.5ptとかなりの好成績で、中でもコーヒーとどらやきは95pt以上だったそうです。コーヒーと和菓子の相性は、赤ワインと牛肉をも上回ると科学的に証明されました。
参照記事
フードペアリングについて!コーヒー豆に合う食べ物の見つけ方

なぜコーヒーと和菓子は相性が良いのか?

コーヒーの苦味とお菓子の甘味がマッチするのは誰もが知っていますよね。実は同じ甘味でも、洋菓子より和菓子のほうがコーヒーとの相性は良いのです。その最大の理由はコーヒーの味を邪魔しない点にあります。 具体的に言うと、洋菓子に使われる生クリームやバターの脂肪分は、食べると舌に油膜を作ってしまいます。そうなると、味に鈍感な舌になってしまうのです。和菓子の場合、糖分は入っていますが、生クリームやバターのような動物性の脂肪分は入っていません。 そのため食べても舌に油膜を作ることはなく、敏感な味を判別できます。産地、焙煎度合い、抽出方法などにより、コーヒーの味わいは多彩に変化します。その微妙な変化を楽しむには、和菓子のほうが向いているのです。和菓子は口当たりや喉越しが洋菓子とは違うものが多いので、ぜひ和菓子も取り入れてコーヒータイムを充実させてくださいね。
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